おニャーさんが思ったこと、感じたことをお伝えするエッセイ。
今回は、誰と何と比べるか。
モチベーションにも関わる、前向きなあなたの作り方レシピです。
“生きる“ことは【モノマネ】からはじまります。
小さい子供は、親のマネをすることで言葉を覚えます。
先生のマネをすることで、文字が書けるようになります。
職人さんの世界でもそうです。
師匠や親方のマネをして、仕事の仕方や技術を身につけていきます。
バレエもそうです。
- 先生や「上手だな」と思う人のマネをしてみる。
- 注意深く観察し、自分でやってみる。
- やってみて、お手本と違うところに気づく。
- 違ったところを修正する。
この過程、実は、赤ちゃんが言葉を話せるようになっていく過程と同じです。
彼らは、自分が発した音と周りの大人が発した音との違いに気づき、そして、修正し、また発声してみる。
大人になっても何かを覚えようとするときは、同じ過程を辿ります。
その上で。
学生を卒業し、社会人になると、生活スタイルそのものが多種多様になってきます。
体も大きく変化しますし、年齢を重ねていくと、疲れやすくなるのも事実です。
バレエレッスンで人と比べていると「●●さんはできるのに、私はできない」と悲観的になってしまうこともあるでしょう。
そうした気持ちは、モチベーションにも影響しやすいのです。
実際はそんなことないのに、過剰にあなた自身を落として評価してしまったり、思い込んでしまいがちです。
人は誰でも、自分のこととなると、冷静な判断が難しくなるものです。
ですから、人と比べるのではなく、上手な人の動きを「参考に」しましょう。
良いところはマネし、そうでないことは反面教師として。
そして、比べるのは「昨日の自分(前回レッスンの自分)」にしてみましょう。
- 昨日の私より、ここがよくできた
- 前回レッスンの私より、ここをがんばれた
できるだけ「ここができなかった」ではなく、「ここができた、がんばれた」というあなた自身を【褒める言葉】で比べられるといいです。
ツイートしたこともあるのですが、ヒトは「失敗したときや悪いときの印象」の方が記憶に残りやすいのだそうです。
いいこと、できたことがあっても、意識しないと認識しにくいのです。
あなたがあなた自身を褒めることで「あ、次のこれをやるといいんだな」と認識してくれるようになります。
再現性と言って、うまくいったことを、もう一度、二度、何回でもできるようになる。
決して、甘やかしではないのです。
ぜひ、昨日(前回のレッスン)のあなたと今日のあなたを比較して、いいところを見つけてください。
くれぐれも「私はダメだ…、どうせできないんだ…」とあなた自身に教え込まないようにしましょう。
明るく、前向きな気持ちは、バレエ上達にも確実に役立ちます。
お読みいただき、ありがとうございました♪