頭は体の最も高いところに位置します。
上が揺れると、下も一緒に不安定なるのと同じで、頭の位置を正しく取れないと、体全体のアライメントに影響を及ぼします。
この記事では、頭の位置をとることの重要性とそのヒントについて、わかりやすく解説します。
頭が前に出てしまうのがNGとされる理由は、「バレエとして正しくないから」にとどまりません。
周りの人の目にはどのように見えるのか、ヘッドポジション(頭の位置)をとることのメリットを整理しましょう。
あなたは、こんな風に見えています
頭が前に突き出していると、どのような印象になるのでしょう。
- 姿勢が悪い
- 老けている
- やる気がなさそう
いずれにしても、美しく見えることはありませんし、活発な、活気のある印象は受けません。
頭が前に突き出てしまう背景には2通りあります。
- 何も考えていないときに、無意識に前に出てしまう
- 何かをよくしようとしているときに、代償運動として前に出てしまう
この2つのタイプを、もう少し分析してみましょう。
あなたがどちらに当てはまるのかを想像しながら、読みすすめてみましょう。
解説
前者と後者では、同じ「頭が前に出る」でも中身は全く異なります。
その違いを知りましょう。
①のタイプ
①タイプは、自覚するところからはじめます。
従って、本人がよほど覚悟して受け入れ、なおそうとしないと、かなりの時間を要し、なおらないことも多くあります。
さらに、頭を支えるための首の筋が弱っていることが考えられます。
まず、支えられるだけの筋力をつけましょう。
筋力がない状態では、なおしたくても思うようにはいきません。
②のタイプ
②タイプの場合、大抵は首に力が入り過ぎています。
余剰(力が入りすぎている)な状態とはいえ、力を入れることはできているのです。
頭を支えられないより、ずっといい。
この場合は、力をかける方向や力加減で改善することができます。
頭の位置をとるためのエクササイズ。
お布団の上でできますので、毎日のルーティーンにしてみましょう。
簡単エクササイズ
難しく考えずに、気楽にやってみましょう!
- うつ伏せになり、額の下に手をおく。
- 肘から手首までと胸をつけたまま、顔を床から離す。
(持ち上げる)
ポイントは、②で頭の角度を変えないこと。
よくある間違いは、顎を突き出し、首の後ろを縮めることで「持ち上げている」と勘違いしてしまうことです。
目安として、首の後ろにシワが寄らないようにしましょう。
大切な意識の持ち方
首の後ろを立てることで、頭を後ろにポジショニングします。
頭だけでなく、首もセットでチェックしましょう。
あたり前だけど、意外と忘れがちなんです😅ジャンプで床から跳び上がる時、物理的にプリエの時よりも、アテールの時よりも、頭は天井方向に上がります✨頭の位置が十分に上がりきらないと、膝が緩んだり、つま先が伸びない傾向にあります。【頭を天井に近づける】ジャンプのヒントにしてみましょう🌸
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) February 21, 2022
頭が前に出てしまう2つのタイプのうち、あなたがどちらに当てはまるのかを知りましょう。
その上で、適切な対応をしましょう。
- 頭は後ろに保ちましょう。
- 首の後ろに意識を持ちましょう。
- 首への意識を高めるエクササイズをやりましょう。
ファーストステップ♪
お布団の上でエクササイズをしてみよう。
実践編:ターンアウトの“土台“
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!