暑さとの共存が今後のカギ

【大人専用バレエワークショップ】

2023年7月25日開催

▶︎ 肋を閉じる 外腹斜筋

▶︎背中から腕を使う

ワークショップの様子

全体を通して

暑疲れの今、出来ることを

毎日、暑い日が続いています。この日も、大変暑い中での開催となりました。

皆さんの様子を見ていると、特に夜のプログラムでは“暑さ疲れ“をしている様子が伺えました。それは、皆さんだけでなく、私たち指導者も感じていることです。

毎日、これだけ暑い日が続いていると、何をするわけではなくとも体が疲れています。たくさん体を動かしているときならともかく、例えば、お仕事がデスクワークで冷房が効いている部屋にいると、なかなか自覚しにくいかもしれません。

ですが、確実に体は疲れているのです。

そんな中でもワークショップに参加いただき、向上心を持ってとり組んでいることを、とても嬉しく思いますし、誇りに思っていいことだと思います。

毎日暑い日が続いていますが、これからは毎年、夏はこのような状況になるでしょう。ですから、このとてつもない暑さと、どうやって付き合っていくのか、私たちは模索していく必要があります。とても暑いからと、何もしなければ、毎年、夏という数ヶ月を何もせず、やり過ごすことしかできなくなるのです。

JBPでは、通常のレッスンではなく、ワークショップという形態を生かして、夏は「操作・オペレーションを学ぶ、可動域を確保する季節」と位置付けています。体が疲れている場合は、プログラム内のエクササイズやバレエ動作をできなかったとしても、話を聞き、メモを取ることで、その後くる秋や冬に、目標や課題に取り組めるようになります。

この時、すでに操作はわかっているので、ざっと復習したら、強化と持久力をつけることで、課題をクリアしていくことができます。

暑いから、何もしない。暑いから、レッスンしない。暑いから、ワークショップに行かない。

そう判断するのは簡単ですが、それでは毎年、この時期を境に体は急激に衰えていくでしょう。ワークショップにいらしている皆さんは違います。やることをやっている。それだけではありません。しっかり知識をつけて学んでいますから、ただ流すだけのレッスンばかりやっている人とは違うのです。

暑くて思い通りにいかない時もあるでしょう。ですが、とりあえずワークショップでお会いできれば、今、出来ること、暑いからこそ動かしやすいことなどをピックアップしてお伝えしてきます。

JBPだからこそ、出来ることを。

来てさえくれれば、出来ることを。

来月も、操作メインのプログラムが続きます。また、この時期だからこそ出来る課題の1つ、インナーマッスルに関しても取り組みます。

暑さに負けないのではなく、暑さと上手に付き合う。

来月も、あなたとお会いできることを楽しみにしてます♪

肋を閉じる 外腹斜筋

基礎的要素の獲得

外腹斜筋は、とても面白い筋肉です。当日、お話しした通りです。

今回は、肋を閉じることをメインとして基礎的エレメンツの習得を目指しました。「肋骨の下げ方」です。

エデュケーションは、厳密に行いますので、なかなか難しかったようですね。それぞれが、それぞれの課題を持って苦戦している様子が伺えました。

でも、それはいいことです。苦戦するということは、何かはできているということ。そして、何ができていて、何ができていないのかを判断する能力を持ち合わせているということ。

判断能力がなければ、全てをできないと感じるか、全てをそれなりにできたと感じるか、何も感じないか。どれかしかないからです。

それでも、バレエ動作になるととてもよくなりました。それぞれが持っている癖がなくなり、品よく、とても感じの良い踊り方になりました。

身体の動かし方で、雰囲気や感じ方まで変わるのですから、不思議ですね!

涼しくなったら強化をして、もっと大きな動きにチャレンジしてみましょう。今度は、骨盤を動かすパターンです。また、ランベルセや脚を上げたロンドなどでも大活躍です。

「ここまで出来るなら、大きな動きもすぐ出せそうだね」現場教師どうしで出た話です。楽しみにしてます。

課題

よかったこともたくさんありましたが、課題も見つかりました。それは「脇腹」です。エポールマンに入る前の突っ張り棒の話、覚えていますか?

2本の突っ張り棒と中央の柱(突っ張り棒)は、段階や目的によっても違いました。

この初期段階で習得する2本の突っ張り棒が、ちょっと緩い印象を受けてます。プレパラシオンで顔をつけただけで脇腹が縮んでしまう、肩のラインが落ちて(崩れて)しまう。

ちょうど来月、脇腹を取り上げます。11時20分スタートのプログラムではありますが、時間を作ってご参加ください。

また、顔のつけ方が脇腹を崩す原因になっているケースもあるようなので、そちらは9月以降に顔の付け方としてプログラムを組めるか検討中です。

背中から腕を使う

ポエジーになるのは誰?

夜は、広背筋をメインターゲットとして、背中から腕を使うとは、どういうことなのかについて取り組みました。

「背中から腕を使う」と聞くと、なんだかとてもポエジーな気分に浸れるイメージを持つかもしれませんが、ポエジーに浸るのは踊り手ではなく、みている人です。

また、正しい方法を試した時の感覚や捉え方についてもお話しました。こうしたことは、なかなか習うことがないでしょうから、判断を誤ってしまう場合もありますね。SNSなどを見ていると随分、その様子が伺えます。

自分がやりやすいと感じる方法は、大方、間違いであることの方が多いのです。体が正しい動きをできる状況であれば、そう感じる場合もあるでしょう。しかし、大抵はやりにくさや窮屈さを感じます。それまでやってこなかった動きだからです。

でも、この日いらした方はわかったはずです。その窮屈さややりにくさこそ、チャンスだと。

今回は、ポールドブラの基本について、何度もお伝えしました。これができないと、というよりも、できていないことに気づけないと、必ず、つまずいたり、トライしてもうまくいかない、ということが起こります。基礎や基本とは、引き上げやアンディオールのことではありません。バレエの動き方のことを言います。基本を身につけましょう。

課題

今回は、バレエの動き方というよりも、広背筋に関してのエクササイズを行う形態自体に課題が見受けられました。

当日もお話ししましたが、エクササイズの効果が出るための姿勢を取れるようにしましょう。具体的にいうと、背中や腰を一切丸めることなく、腹圧をかけたまま、上体を前傾することです。

今のままだと、背中に効かせるのが難しい人は見受けられます。これは、筋力が低下していたり、老化が進んでいると見受けられる現象です。最初、このような状況でも、体が強くなってきた人は、自然と改善している傾向にあります。

来月、ここを改善するプログラムが組まれています。こんなにタイムリーに課題に出てくるとは、いいタイミングです。同じ時間帯ですので、できるだけご参加いただくことで、腹圧や股関節だけでなく、今後の背中対策の基礎となります。

身体の機能が課題になっていますので、バレエ動作に取り組めるまでの機能は早急につけましょう。私たちの体は、常に「老化」という時間を早めてしまう要素とのせめぎ合いです。

やれることは、さっさとやっておかないと、腰を上げた時には老化が進んで、改善に今以上の時間がかかったり、あるいは改善自体が難しい場合があります。

いつからでもいくつからでも、その人なりによくはなります。その人なりに成長もできます。ですが、それは改善とは必ずしもイコールではありません。

ここに関しては、老化現象、かなり進んでいるケースも見受けられましたので、お早めの対策をお勧めします。

JBP

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