正直に言います。バレエは、平等ではありません。
バレエって最初から平等ではないんです。
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) August 2, 2023
最初から、よく開く、よく伸びる、運動神経や感と勘の良さを持っている人もいれば、
体が硬い、甲が低い、運動が得意ではないタイプもいます。
だから、羨ましがってもしょうがない。スタートが平等でなかろうと、好きだったらやる。シンプルにそれだけ。
ヨーロッパのとある先生もおっしゃってました。「学生の頃、自分より体の条件がいい生徒がいっぱいいて、いつも“いいな“と羨ましがっていた」と。
センスもそう。生まれ持った影響は大きい。
その上で、その生まれ持ったセンスを開花させるのも、ないセンスを後天的に身につけるにも、どのみち努力は必要です。生まれ持ってセンスがある人も、何もしないで活かせるわけではありません。
この記事では、どっちにしても身につけるべき空間活用の基礎をお伝えします。ここに関しては、センスがあるなし関係なく、身につけたいこと。しっかり活用しましょう!
3つの基本面
3つの基本面は、バレエだけでなく、体を動かすもの全ての基礎です。
関節は、この3つの基本面のいずれかに当てはまって動いているわけですが、私たち“踊る人間“にとってマストなのは、それぞれの面の正確性。
まずは、エクササイズやバレエ動作で気にかけることからスタートしましょう!
前額面
体を前後に分ける面を言います。
日常生活動作でいうと、窓をふく、手を振るといった動作が該当します。
平面的で横方向の動き[内転・外転]になるので、バレエで言うと、このような動きが前額面を活用した動作になります。
- アンバー〜デミセゴンに開閉するプレパラシオン
- タンジュ・アラセゴン、グランバットマン・アラセゴン
- ルティレ
- バレエポジションでのプリエ
矢状面
体を前後に貫き、左右に分ける面。
おじぎをする、背中を反るなど、前後の動きが該当します。
[屈曲・伸展]が該当しますが、バレエポジションでのプリエは該当しません。該当するバレエ動作には、次のようなものがあります。
- パラレルポジションでのプリエ
- 前後のカンブレ
- 前後のバットマン
- アンバーからアンナヴァンやアンオーにあげる動き
水平面
体を輪切りにして、上下に分けた面。
後ろに振り返るなど、捻りが入った動作が該当します。
[内旋・外旋]になりますので、バレエでいうと、動作以前の“要素“が該当してきます。
- ターンアウト、アンディオール
- アラベスク
- エポールマン(捻る場所は、スタイルによって異なる)
- 足や腕のバレエポジション
ただ動くのではなく
バレエ動作やエクササイズは、この3つの基本面が組み合わされてできています。面自体を満遍なく使うような動きをすれば、体の動きにも偏りが生まれにくく、良い影響が表れることでしょう。
バレエレッスンにおいての話をすると、大事なのは、ただなんとなく動くのではなく、どの面を使う動作なのかを把握し、限りなく正確に動こうとすること。
同じタンジュ・アラセゴンをするにしても、ただなんとなく脚を出すのと、前額面を意識するのでは、その正確性はまるで変わってきます。
まとめ
今回紹介した3つの基本面は、機能解剖学の入口的な知識です。日常の動きも交えて理解すると「軌道(プロセス)、動きの出来上がり」に正確性が生まれ、クリアなムーブメントになります。
3つの基本面、ぜひ活用してみてください。
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