積み重ねとはよく言いますが、積み木を積み重ねるにしても、まっすぐにしないと高く積むことができません。
あっちこっち、曲がりながら、崩れながら積み重ねても、すぐに崩れてしまいます。
それが楽しいなら、それも楽しみ方の1つかもしれません。
その上で、上達を考えるなら、やはり高く積める【積み方】にしないと、やはり、うまくいかないものです。
タンルヴェのルール
シンプルな両足でのタンルヴェやシャンジュマン。
ただ、跳ぶことだけが目的ではありません。
ジャンプの中でも、最も初期に習う動作で身につけたいこと、ルールを明確に知るところからはじめましょう。
両足ジャンプ3か条
各ポジションのタンルヴェやシャンジュマンで、必ず、押さえたいルールは3つ。
動きに慣れてきた今だからこそ、練習することで得るものを得られるようにしましょう。
- 姿勢を保つ
- 二度踏みしない
- 着地をコントロール
要は、こうです。
- 姿勢は1つ
- プリエは1つ
- 着地は1つ
忘れないようにメモしておきましょう!
姿勢を保つ
両足のジャンプで姿勢を保つことを身につける。
ここで身につけたことが、どのように応用されていくのかビジョンを持ちましょう。
重要性の認識に役立ちます。
それぞれで身につけたいこと
ジャンプを3つに分けて、整理してみましょう。
- 両足での小さいジャンプ
タンルヴェやシャンジュマンなど - 小さいジャンプ(アレグロ)
アッサンブレやジュッテなど - 中〜大きいジャンプ
シソンヌフェルメ、グランパデシャやアントールラッセなど
それぞれのポイント
それぞれの項目で何を学びたいか。
姿勢に関するポイントです。
- 両足での小さいジャンプ
まっすぐな姿勢でジャンプできる - 小さいジャンプ
複雑な足の動きが加わっても、姿勢を崩さずキープできる - 中〜大きいジャンプ
胴体の動きに対応した姿勢を瞬時にとれる
特に、中〜大きいジャンプでは、姿勢自体に変化が生じます。
ここで大事なのは、ただ闇雲に胴体を動かすのではなく、タンルヴェやアッサンブレで身につけた【まっすぐな姿勢からどのくらい動かすのか】を体が覚えることです。
つまり、タンルヴェでの姿勢が基準になりますので、大切なことを学んでいるという意識を持つことが大切です。
まずは、まっすぐな姿勢をとれること、キープすることを身につけましょう。
タンルヴェやシャンジュマンは、ただ体を温めるためにやっているのではないんだね。
姿勢キープに必要なこと
姿勢キープが大事だということは、わかりました。
その上で「姿勢を良くしたまま、タンルヴェをしよう!」これでは、コインの裏返しなだけで具体性に欠けます。
あなたがどんな行動をしたらいいのか。
具体的に絞っていきましょう。
【コインの裏返し?合わせて読みたい記事】
あなたが行動することは2つ
アクション1:プリエの深さに注意
大人に多いNGパターンは、姿勢が崩れてしまうほどプリエを深くしてしまうこと。
これだと、深いプリエではなく “腿や膝が滑っている” だけです。
正しい【プリエ】をしましょう。
【どのくらいまでなら姿勢を崩さずにプリエできるのか】を把握しておくことは、とても有効です。
アクション2:突っ張り棒を入れる
胸の鳥かごと骨盤の間には、背骨しか柱がありません。
そのため、良くも悪くもとても動く構造になっています。
ここでは、姿勢が崩れないよう保っておきたいので、筋肉をピッと張ることで柱としての役割も果たしてもらいます。
鳥かごと骨盤の間に、突っ張り棒を取り付けるイメージを持ちましょう。
特に、プリエをしたときに鳥かごからウエストまでがたるんだり、緩んだりしないように、しっかり引き上げたままプリエをします。
最も大事な発想
跳んでから気をつけても遅い😱大きなジャンプで高さを出すコツは【あとは跳ぶだけ】にしておく事。とはいえ、ジャンプは一瞬のもの。「やる事はわかってるけど気をつけてられない💦」大丈夫。ちゃんとバーレッスンで意識しながら練習➡️センターでのジャンプに繋げられます😊https://t.co/1XNXuX1oo0
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) December 9, 2021
タンルヴェで身につける項目を身につけるべく、あなたにしてほしい行動、アクションについて、お伝えしました。
その上で、最も重要で、最もバレエ的発想を忘れてはなりません。
それは、プレパラシオンでまっすぐな姿勢を取ったら、それを崩さず、保持したまま動くということです。
タンルヴェをするときに気をつけているのでは、すでに遅い。
つまり、バレエはプレパラシオンを正しく取れていないのであれば、そこから先は何もない、と言っても過言ではないのです。
改めて、プレパラシオンの重要度を認識しましょう。
【大事なことだと気づこう 合わせて読みたい】
②『プレパラシオン』STEP1(全体像・基本)[BALLET レッスン中のポイント]まとめ
タンルヴェで学ぶ項目は、アレグロやグランアレグロの基礎となります。
動き慣れてきた今だからこそ、次に学ぶ動作に繋がるように、しっかりと目的を持って取り組みましょう。
姿勢以外の解説については、別の機会に改めてお伝えします。
- まっすぐな姿勢を保ちましょう。
- タンルヴェで学んだことが、どのように応用されていくのかを知りましょう。
- プリエの深さに注意しましょう。
- 胸郭と骨盤の間の距離をしっかりと取り、胴体が崩れないよう安定させましょう。
- プレパラシオンを正しく取りましょう。
ファーストステップ♪
今日は、まっすぐな姿勢を意識して過ごそう。
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!