バレリーナ達は、確かにほっそりとした体型をしています。
その上で、それだけでなく「重さを感じさせない動き」をしています。
ジゼル、シルフィード…こうした作品は、その代表格でしょう。
バレエがバレエたる所以、ここにあり。
あなたに整理してほしいことがあります。
端的にまとめましょう。
- 強さとは、体重や重力を感じさせることとは別
- 軽やかな動きとは、弱い動きとは全く異なる
混乱しがちなので注意!強さと軽やかさは、両立することができます。
では、体重や重力といった「重さ」は、どんなものから感じるのでしょう?
- よっこいしょ
- どっこいしょ
身近な言い方をするならば、こうした「セリフ」が入る動きは【人の目には重さとなって】映ります。
ジャンプの前、回転の前などは特に、このセリフが登場しやすくなります。
バレエでは、予備動作をできるだけカットするのが基礎です。
バレリーナの軽やかで、非日常的な動きの秘密は【予備動作のカット】にあります。
そして、「よっこいしょ、どっこいしょ」をカットできるかどうかは【プリエ】にかかってきます。
プリエに進化するヒント
プリエが予備動作になってしまう理由は、「プリエになってないから」です。
動きとしては「膝を曲げる」になりますが、一般的な膝曲げとプリエは異なるものです。
- 深い方がいいのか
- プリエをしっかりするとは?
動作の中で「プリエをしっかりして!」と指示を受けると、膝をたくさん曲げることで解決しようとしがちです。
一方で、GOODなプリエとは「膝をたくさん曲げること」ではありません。
入門クラスで、足首の可動域を確保するために、深く膝を曲げることは別。
目的がバレエなのか、その手前なのかのは悪をしよう。
では、一般的な膝曲げから「プリエ」に変えていくためのヒントをお伝えしましょう!
膝曲げになってしまう理由
筋肉によって膝を曲げるのではなく、重さによって膝を曲げると「膝カックン」のような曲げ方になります。
これが、重さで膝を曲げているということ。
先生が「引き上げて!」と言いたくなる原因です。
【あわせて読みたい 引き上げとプリエの両立】
膝曲げからプリエへ①
スピードコントロールをしましょう。
いつもの深さまでをスローモーションでプリエしてみましょう。
いつもの2倍、3倍時間をかけてやってみると、感覚のトレーニングにもなります。
動きはじめは全てこの方法になります。
動きと動きが繋がる場合は、前の動作の着地と次の動作の準備が一緒になります。
下りはじめからプリエまでをスローモーションにしてみましょう。
シンプルなタンルヴェやシャンジュマンからはじめて、アッサンブレやグランパデシャなどでも応用しましょう。
ルルヴェでも同様です。
第1や第5ポジションのルルヴェやエシャッペ、片足でのルルヴェ、ピルエットなど応用の幅を広げましょう。
膝曲げからプリエへ②
プリエをするとき “ふ〜っ“ と息を吐きがちですが、気持ちがいいだけで体は落ちます。
プリエをするときはむしろ吸いましょう。
やりにくいとは思いますが、正確に動けることには近づきます。
“やりやすい、動きやすい=正しい“ ではありません。
正しく動けるようになることの第一段階は、やりにくくても、動きにくくても継続することです。
“膝曲げ➡︎プリエ“ 必要なこと
一般的な膝曲げからプリエにしていくヒントをお伝えしてきました。
体の材料があれば、これだけでも随分変わります。
膝カックン、膝曲げからプリエに変えるために、最低限必要な材料は2つ。
- 膝のお皿の使い方
- プリエをするときの太腿の使い方
膝曲げというプリエに似た動きには慣れていると思いますが、プリエは「非日常的な膝の曲げ方」であることを理解しましょう。
重さを感じさせない動きは、バレエそのものということもできます。
予備動作をできるだけカットするということは、バレエテクニックの向上とイコールです。
まとめましょう。
- 「よっこいしょ、どっこいしょ」という【予備動作】を減らすことは急務です。
- スピードコントロールで、重さによって膝を曲げてしまうことを防ぎましょう。(受動的対策)
- プリエをするときは、息は吐かずに吸いましょう。
- 膝曲げからプリエへとグレードアップするために必要な、体の機能とオペレーションを用意しましょう。
- 膝のお皿のポジション取り
- 太腿の使い方
- プリエという膝の曲げ方の情報をインプット!
【こちらのWSで解説、ご参加お待ちしています!】
ファーストステップ♪
次のレッスンで、息を吸いながらぷりえしてみよう!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!