思いのままに踊りたいのであれば、バレエではありません。
伝統を重んじる場では、それぞれの作品で事細かくカウントや音取りが決められている場合もあります。
バレエで必要なのは、あなたの思い通りの音取りをするのではなく、指定された音取りで体現できること。
これはある程度、修正することが可能です。
“カウントを取るメリット” について教えて!
求められた音取りを体現する入門編は「カウント」をとることです。
カウントと言っても、大雑把なものと、かなり詳細な取り方があります。
ここではまず、カウントを正確に取ることのメリット、慣れること、上達へのロードマップを確認しましょう。
カウントを正確に取ることのメリットを整理
「当たり前だから」
「先生が取るように言ったから」
こうした理由だと、あなたの中での重要度が上がらず、忘れがちになります。
具体的にどんなメリットがあるのか、何を目指すのかを整理し、重要度をアップさせましょう!
バレエ動作の“性格”が入りやすい
同じタンジュでも、カウント次第で目的が変わります。
そして、バレエ動作それぞれに、特色ともいうべき性格があります。
求められたカウントを達成しようとすることで、その動作の正確性や性格(特色)を手に入れやすくなります。
“イーブン(一定)のリズム取り”を覚えられる
バレエレッスンで、特に重視されるのが一定の速度を保ち、繰り返すこと。
なんちゃってアクセントは、誤った動きを習慣化してしまいます。
ところが、イーブンなリズム取りは人間にとって不自然な行為です。
このメトロノームのような一定の正確性を得た上で、複雑な捉え方に移行します。
カウントで取るようになると、この不自然な取り方が比較的、取りやすくなります。
一定のリズムが取れないのに、なんちゃってアクセントなどを入れている。それは、音楽的なのではないよ!
動きに意思を感じられるようになる
教師だけでなく、みている人がとても嫌がる。
あるいは上手じゃないと感じる行動の1つが「ただ何となく動いて見える」こと。
この“見える”というのがポイントで、重要なのは、実際にあなたに意思があるかどうかではありません。
意思を持って動いているように見えることが必要なのです。
指定のカウントを取ることで、ステップがイキイキとし、あなたの意思が反映されているように見えるのです。
正確なカウント取りへのロードマップ
いきなりできなくても大丈夫。
3ステップのロードマップで、今あなたがどの段階なのか、次の課題は何なのかを見つけましょう。
何をすればいいのかわからず、不安になることがなくなります。
- どのカウントでどの動きをするのかを覚える。
➡︎速く覚えようとする。 - 覚えたカウントで動こうとする。
➡︎やろうとすることが大切。 - ズレていることに気づく。
➡︎ここが一番の山場! - 修正を試みる。
➡︎あとは、音楽性ではなく「動き方」
やってみよう
手拍子をしてみましょう。
もちろん、足裏で床を叩くなどでもOK。
街でも音楽が聞こえたら、カウント取りを練習する絶好のチャンスです!
音楽を用意します。
- 表カウントで手を叩く
- 裏カウントで手を叩く
特に、裏カウントを重点的に練習しましょう。
また、バレエレッスン用の音楽のカウント取りが苦手なケースもあります。
レッスン用の音源での練習をしてみましょう。
ポイントはピアノの【左手】で演奏している部分をよく聞くこと。
つまり、メロディーではない方。リズム隊の部分を耳に入れる練習をしよう。
参考
まとめ
カウント取りについて。
まとめましょう。
- 指定のカウントを取ることのメリットを認知しましょう。
- 指定のカウントを取ることは、動きの正確性を高めたり、一定の速度で動く訓練になります。
- 意思を持った動きに見せることができます。
- まずは、表と裏を取れるようにしましょう。
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