おニャーさんが思ったこと、感じたことを綴るエッセイ。
今日もコーヒー片手に、井戸端会議にご参加ください♪
時々、こんなことを耳にします。
「レッスンに飽きた」
これを言っていいかどうかは別として、気持ちはわからなくもないんです。
アンシェヌマン、組み合わせが違うとはいえ、同じことの反復練習。
大体、同じ生徒さん、同じ先生、同じスタジオ。
すぐにできないからこそ、同じことを言われる期間が長い。
できていて飽きるというより、できていないのはわかっているのだけど、飽きるってところでしょうか。
要するに、新鮮味がなくなるんですね。
こういう時期って、あるんですよ。
「口にしていいかどうかは別として」気持ちはわかります。
で、頻度的には、上達というよりかは、上手になってくると、こうした感情は減ってくる傾向にあります。
なぜかというと、上手な人というのは、体がバレエに適応するようになって、体の感覚が良くなっています。
反応も早くなる。
そうすると、先生に言われたことをその場で体現できるようになってくるし、その方向性が合ってくる。
次の段階で、「もっとこうすれば、さらに良くなるんじゃないか」というビジョンを自分で見つけ出すようになる。
だから、新鮮味が落ちて、飽きている暇なんてないんですよね。
むしろ、1回1回のレッスンが、オーディションでも受けるのかってくらい、真剣勝負になってきます。
新鮮味がなくなったり、飽きてくる根本的な原因は、体ができていないから。
感度と反応が遅いからなんです。
レッスンを自分の感性でやってしまうと、こうした時期は長引きます。
この時間は、決して楽しくありませんから、長くなると人によっては、ひねくれてきます。
なので、こうなる前に、体を作って、少しでもその時間をカットしていきたいんですね。
これは根本原因ですが、その時期だけの対処法としては、環境を変えるというのが解決へと導くでしょう。
オープンクラスで教室や周りの人との環境を変えてみる。
もちろん、近くにバレエ教室がたくさんあるわけではない、そうそう他のクラスに通えない場合もありますよね。
そういう時は、クラスを変えてみる。
先生に相談するときは「飽きたから」なんて、馬鹿正直に言わないほうがいいです。
「こちらの都合で、今のクラスに通いにくくなってしまったのだけど、バレエは続けたい。だから、他のクラスを受けさせてもらうことはできますか?」
そう言ったら、先生だって悪い気はしないはずです。
もしかしたら、今より難しめのクラスにトライさせてもらえるかも。
先生やスタジオが変わらなくても、レッスンの内容が変われば、刺激を受けることができます。
難しめじゃなくてもいいんですよ。
時々、今より入門者向けのクラスに出てみるのだって、違う意味での刺激になります。
「それも無理だよ!」って場合もあるでしょう。
バレエ教室がたくさんある地域ならできることでも、そうでない場合は、大人が受けるクラス数だって限られているでしょうから。
そういう場合はですね、レッスンの前後を変えてみるんです。
いつも当たり前に無意識にしている行動を変えてみる。
例えば、ウエアを変えてみるとか、ヘアスタイルを変えてみる。
鏡にうつる姿を変えてみるんですよ、ガラッと。
巻きスカートをしているなら、パンツスタイルにしてみるとか。
シニヨンの高さを変えてみる、分け目を変えてみるとかね。
これは、モノに頼った方法ですが、もっと違うやり方もあります。
ある程度、体感がある人向けですが、ウォームアップの内容を変えてみる。
普段、先生任せにしているなら、10分間ウォームアップやクールダウンをやる。
あるいは、目標をガラッと変えてみる。
普段、アンディオールやポジション、引き上げがどうこう、つま先どうこう、に気を付けているなら、ピルエットダブルやグランバットマンの高さを設定してみる。
そこから逆算して、バーレッスンそれぞれ、プリエで何をするのか、タンジュで何をするのか、全て細かく設定してみる。
バーやセンターの位置が大体決まっているなら、ここを変えるだけでも視点が変わります。
特に、バーの位置を変えるだけで、あっという間に良くなる人もいます。
これらは、体を作るという根本的な解決法ではないので、やはり慣れてくると、鮮度は落ちてきます。
それでも、反復練習の多いバレエの場合、有効活用するといいと思います。
レッスンウェアに関してはもちろんね、高いブランドもののレオタードやスカートをいつもつけているのもいいと思います。
でも、こういう鮮度が落ちる時がきますから。
手が出しやすいようなものを、飽きたら変えて雰囲気を変えてみる。
バレエ用品に限らず、上手に活用するのって、とてもセンスがいいと思います。
根本的解決に取り組みつつ、落ちた鮮度に対応する。
大人には、これがいいんじゃないかな?と個人的には思います。
よかったら、参考にしてみてください。
お読みいただきありがとうございました!