バレエらしく見える腕の働き:特徴的な出力の仕方

2022/08/23

バレエと一般解剖学の発想の違い。

実は、こんなところに現れるのです。

解剖書を見ながら、その通りに動かしても、バレエらしくならない理由がここにあります。

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“バレエらしい肘と腕“について教えて!

例えば、アンナヴァンを作ったとき

  • 肘が曲がりすぎてUFOキャッチャーのアームのよう
  • 肘が伸びすぎて腕ぶら下がり

どのくらい肘を曲げるのか、肘の角が立たずに“腕が丸い“印象にできるか。

その調整は、なかなか悩みどころです。

その原因は、これ。

  1. 肘を曲げる筋肉で形を作っている
  2. 肘を伸ばす筋肉で形を作っている
  3. 形を作って、そのまま力を入れているだけ

どんな状態をスタートとして、バレエポジションをとるのかにもよりますが、この「一般的な発想」だと、美しいバレエポジションは取れないのです。

③も割と多い間違いなんだけど、また別の機会にしよう。

今日は、①と②について解説するよ。

体験してみよう

腕立て伏せをやってみましょう。

あなたの知っている方法でOKです。

  • 肘を曲げていき、体が床に近づく
    ➡︎肘を曲げる筋肉が働く
  • 肘を伸ばしていき、体が床から離れる
    ➡︎肘を伸ばす筋肉が働く

実際には、こんなシンプルではありませんが、筋肉の働きをもっとも簡素に表すならば、このようになります。

これ、エクササイズや筋トレ、日常生活の話であればOK。

一方で、この方法でバレエポジションを取ってしまうと「なんだかよくわからないけど、ちょっと違う」という「らしくない形」になってしまいます。

さて、バレエらしいフォルムを作るための筋肉の働き。

その秘密を紐解いてみましょう。

エクササイズや筋トレなら、この方法でいいけれど、バレエに直結させるためのワークの場合は、バレエの特徴的な筋肉の活動をしたいんだ♪

やってみよう

先ほどの腕立て伏せ、こうしてみましょう。

  1. 肘を曲げるときの力、肘を伸ばすときの力を両方入れる
  2. ①を保持したまま、バレエポジションでの“肘の曲がり具合“を作る
  3. そのまま、体を起こし、バレエポジションを作る
  4. ポジションを作れる程度の力は残し、余剰分は解除!

なんと、肘を曲げる力も、伸ばす力も同時に入ってます。

かつ、大事なのは④

形を作れる必要はありますし、必要な動作ができるだけの力は必要ですが、それ以上に力を込める必要はないのです。

この余剰分の解除を忘れずに。

また、解除した時に、形が変わらないように注意しましょう。

まとめ

バレエポジションでの肘、腕の在り方。

一般とは違う発想が必要でした。

まとめましょう。

  • バレエでは、一般的発想とは異なる場合もあります。一般的な“入門“解剖学に頼りすぎないよう、上手に活用しましょう。
  • 一般的なエクササイズや筋トレと、バレエの違いを認識しましょう。
  • バレエポジションをとるとき、肘を曲げる筋肉も、伸ばす筋肉も働いています。

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ファーストステップ♪

腕立て伏せをやってみて、曲がる・伸ばすときに力が入るところを確認しよう♪

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