これができるようになったら、日常生活でも美しい立ち姿になることでしょう。
そうすれば、「バレエを習っている」と言ったら「やっぱり!」となるに違いありません。
バレエを習うことで得られる素敵なプレゼントとは何??
もう一度、思い出してみましょう!
あなたにクイズ!
大人のバレエクラス。
必ず見かける、そして、ほぼ100%の方がやっている[大人あるある]
さあ、なんでしょう?
あなたは答えられますか?
ヒントは、同じアマチュア・大人でも、大人からはじめた人と再会組では違うということ。
この件に関しては、大きな差が存在します。
では、正解を。
それは、踊っているときはともかくとして、それ以外のシーンでは、すぐに姿勢を崩してしまうこと。
例えば、こんなとき。
▶︎バーの動きが終わり、音楽が止まり、先生の話を聞いている時
▶︎センターで自分以外のグループが踊っている時=待っている時
これらは[踊っている/踊っていない]の分かれ方です。
このくらいだと、再開組に該当するかも知れません。
大人から始めたケースの場合は、もっと重症。
▶︎まだ、アンシェヌマンが終わっていないけど、もうすぐ終わりという時間
▶︎最後のフィニッシュをし終えてない途中
▶︎プレパラシオンを取る時間、本編の動きが始まっていない時
▶︎センターで踊り終わり、スタジオの端にはける時
大人から始めたパターンでとても多いのが、
▶︎動き始めてから
▶︎動いている間だけ
何かを気をつけようとすること。
でも、バレエでに限らず、何かが上達したい場合に求められるのはこっちです。
▶︎動きが始まる前に
▶︎いつ始まっても出来るように準備
▶︎終わりということはなく、継続し続ける
まだ、踊っているのに/踊りに含まれる動作なのに、姿勢を崩すべきではありません。
こんな姿が見えてしまいます。
- 背中が丸い
- 頭と首が前に落ちる
- 膝は曲げっぱなし
- すり足で走る/歩く
- 腕がブラブラ
ちなみに、どうして再開組と大人から始めた人で差が出るのかわかりますか?
それは、子供のうちにバレエを習っていた場合は、その時期にこうしたことを躾けられているから。
「うるさいなー、これがバレエの何に繋がるのよ!」と反発した時期もあったかもしれません。
ですが、それをガミガミ言われながらも習えて、身につけられたことは、とても幸せなことなのです。
大人のクラスでは、ここまでは要求されません。
ですから、こうしたことをよくしたいのであれば、それは【あなた次第】なのです。
これは、エチケットやマナーで終わる話ではない。
体の機能やテクニックにも関わることだから、必ず、この記事を最後まで読んでほしい!
コールドバレエに学ぶ
古典バレエでは、ソロを踊る人たちの他に、群舞を踊るダンサーがいます。
コールドバレエと呼ばれますが、これも職人技、専門の技術を必要とする大変なポジションです。
さて、ここからはイメージしながら読んでみてください。
例えば、「白鳥の湖」という有名なバレエがあります。
白鳥たちがたくさん登場する湖のシーンを例にします。
ロットバルトや王子、オデットに続いて、いよいよコールドバレエが舞台に登場します。
- コールドが登場し
- 次にワルツを踊る
- 続いてアダージオでは、立ってポーズを作ったり、踊ったり
- 小さな白鳥の間も
- 大きな白鳥の間も
- オデットのソロの間も立ちっぱなし
- コーダで踊り
- ようやく幕の内に入ることができる
コールドを担当するダンサーたちは、とても長い時間、舞台にあがりっぱなしです。
その間、彼女たちは、背中を丸めたり、膝をガクガクと曲げたり、頭や首を前に落としていますか?
ええ、そうです。
どんなに息があがっても、どんなに疲れても、美しい姿勢を保ったままです。
これは、プロだろうとアマチュアだろうと、大人でも子供でも、とても大切なことです。
でも、言い訳がましい人からはこんなことを言われるかもしれません。
- それはプロだからでしょ
- 舞台とレッスンは違うし
- 私は踊りが上手になりたいから関係ない
- 発表会は、バリエーションやパドドゥを希望するから関係ない
いいえ、違います。
コールドバレエのダンサーたちが貫いていることは、何より最優先しなければならないこと。
それらを軽視するのであれば、それはもう、バレエではありません。
バレエがバレエである理由が、ここにあるのですから!
バレエはバレエである
バレエはスポーツとは違います。
よくこんな言葉を耳にします。
確かにそうです。
が、意味取りこぼしをしやすい言葉です。
最も違うのは「量」に関係することではなく、姿勢やフォームに関することだからです。
- サッカーならピッチに立っている間だけでいいのかもしれない
- 野球ならグラウンドに立っている間だけでいいのかもしれない
- バスケならコートに立っている間だけでいいのかもしれない
わかりやすいのは、フィギュアスケート。
滑っている間は、とても優雅な振る舞いをしていますし、バレエにも似た動きが登場したりもします。
ですが、似て非なるものです。
滑る演目の世界観は、あくまで滑っている間だけ。
始まる前やポーズの後に、その世界はありません。(競技の場合を指す)
そう、これがスポーツの世界です。
自分が動いている、自分の番が来た時だけ。
採点競技ですから。
では、話を戻して、白鳥のコールドバレエのダンサーたちはどうでしょう?
決して、素は見せません。
観客の目に触れている間、夢の世界はずっと続いているのです。
バレエというのは、長時間にわたって、美しいとされる姿勢を保持しなくてはなりません。
そして、それが出来なければ、バレエ動作もできないように構成されています。
つまりこうです。
ちょっと、厳しい言い方かもしれませんが、本当のこと。
▶︎バレエクラスの時間、始まりから終わりまで
▶︎適切な姿勢を保ち続けられないと
▶︎アンディオールや引き上げはおろか
▶︎バレエ動作ができないようになっている
そもそも、姿勢が崩れているのになにかをしようとしても、残念ながら、バレエ動作はうまくいきません。
バレエの姿勢というのは、バーについている時だけ、センターで自分の順番が来た時だけ、その時だけ取れればいいのではないのです。
レッスン中、ずっと保ち続けることで、お腹や背中をはじめとした全身の【持久力】を身につけることができるのです。
バレエを習っているのに、日常姿勢が改善しない理由の1つは「持久力がない」持久力がつくと、バレエだけでなく、普段から美しい姿勢を取れるようになるんだ♪
長時間の姿勢保持を叶える
バレエでは、レッスン時間中ずっと、適切な姿勢を保ち続ける必要があります。
▶︎60分レッスンであれば、60分ずっと
▶︎90分レッスンであれば、90分ずっと
でも、最初のうちは長い時間、姿勢を保ち続けられるだけの筋力や持久力がありません。
ですから、入門クラスでは45分や60分など、短めのクラスも存在するのです。
もちろん、クラスレベルが上がるとレッスン時間も長くなってきます。
これは、レベルが上がるほど[レッスンで行うステップの数が増えていくから]という理由もありますが、【適切な姿勢を長く保つことができる】という意味が含まれることを忘れてはなりません。
さて、長時間にわたって姿勢を保ち続ける持久力をつけるにはどうしたらいいでしょう?
これは、体の深層に存在する筋肉がその役割を担っています。
深層の筋肉は、動作の補助も行いますが、得意とするのは[姿勢の保持]です。
ここが適切に働いていると、体を適切な位置に保とうとする力が働きます。
難しく考えなくても大丈夫。
ここでは、体の深いところにある筋肉が姿勢を保ち続ける仕事を担っているということを理解しておきましょう。
まとめ
バレエに必要な姿勢について学びました。
JBPでは、姿勢を保ち続ける持久力/深層の筋肉を活動させたり、骨盤を起こすバレエワークショップを行います。
専門家監修によるエクササイズを一緒にやって、しなやかかつ引き締まった体を作りましょう♪
ここまでをまとめます。
- バレエでは踊っている間だけでなく、レッスン中は常に適切な姿勢を保ち続けることが大切です。
- そうすることで、全身の筋持久力をつけていきます。
- 姿勢が崩れた時点で、正しいバレエ動作はできません。
ファーストステップ♪
次のレッスンでは、姿勢を崩さないことをトライしてみよう!