センスが表れるもの。
それは、音楽と空間。
「お上手ですね」より「センスがいいな」と思わせたい!
斜め45度で終わりではないエポールマンの醍醐味、お届けします。
ある先生の言葉、その真意
お世話になった先生のひとり。
バレエの指導者として高名なだけでなく、とても素敵な所作をされる方です。
詳しい話はさておき、1人の…そう、「もしかして受講クラスを間違えちゃったのかな」という感じの、バレエステップもわからなさそうな方が同じクラスを受けていました。
彼女は、センターでのアレグロで順番を覚えることができず、右往左往していました。
彼女が踊り終えた時、先生はこんなことを言いました。
「あなた、素晴らしい先生に習ってきたんだね。先生に感謝しなきゃいけないよ」
続けてこんなことをおっしゃいました。
「つま先を伸ばすとかね、ポジションがとか、脚を上げたり、回ったりっていうのは、後からでできるんだよ。ただ、エポールマンっていうのは、ちゃんとした先生に習わないと身につかない」
念のため言っておきますが、この時のアンシェヌマン、アンファス(正面)の指定です。
けれども、彼女は自然とアンファスでいながらエポールマンを効かせていた。
そこを先生は見逃さなかったのです。
エポールマンというと、斜め45度を向くことで終わりにしがちです。
でもこれは、エポールマンの序の口。
ここで終わりではありません。
エポールマンとは、どういうものなのか。
その答えが、今の話にあります。
とりあえず、エポールマン=斜め45度 で終わらない、ということだけは覚えておこう!
エポールマンは、バレエの核
“バレエで最初にできるようにしておきたいこと” というと、アンディオールや引き上げ、つま先と答えるかも知れません。
それも確かに大事。
ただ、その前に身につけておくべき必須事項がありますから、復習しておきましょう。
【保存版】
- 進行方向
- 音楽
- エポールマン
これらはいわば【バレエの核】
アンディオールやターンアウト、引き上げやつま先は、バレエを構成する要素ではありますが、エポールマンは核。
つまり、絶対的なもの。
この重要性、あなたなら認識できるハズ!
入門期から、次のステップへ
とはいえ、最初から何もかも一度にやるのは、無理があります。
ですから、入門や初級の時は、体が45度向ければOK!
実際問題、大人にとって、45度を正確に向くこと自体がとても難しいようです。
- 向きすぎ
- 向き足りない
ほとんどはどちらかに該当します。
なので、45度取れるというのはなかなかの腕前!
- 体が斜め45度向く
- おへそが斜め45度を向く
最初は、これでOK。
ここから、もうちょっと詳しいエポールマンへと移行することで、
- なんか変
- 動きや仕草がバレエらしくない
こうしたことが解決していきます!
エポールマンは、「言葉にはしにくいけど、なんとなく違うんだよね」といったことを解決する重要なツールにもなります。
では、最もクラシカルなエポールマンの取り方。
それは、これです。
▶︎トルソーを保持したまま
▶︎肩を動かす
グッとバレエらしくなる秘訣です。
クラシカルなエポールマンを手に入れるチャート
次のステップのエポールマンを習得するフローチャート。
今後の目標を一緒に取り組んでみましょう!
エポールマンに必要な可動域とポジションをキープできる筋力をつけましょう。
STEP1でつけた可動域と筋力を基に、エポールマンで必要な体の操作を知り、実際にできるようにしましょう。
まずは、脚を止めて、上半身のみでエポールマンをとれるようにしましょう。
脚や顔などをたくさん動かす動作でも、正確にエポールマンをとれことを目標にします。
動きのニュアンス・表情を表現しましょう。
体の機能としては、肩甲骨の可動や肩のポジション、脊柱カーブを保持したまま腕を動かせる事が必要になります。
特に、大人の場合、肩甲骨を寄せたまま腕を動かすこと、脊柱の形をキープすることが課題になります。
まとめ
エポールマンは、ただ斜め45度を向くだけではないことがわかりました。
JBPでは、チャート表の内容を実際に行うWSを4月に開催します。
この機会にぜひ、エポールマンの醍醐味を味わってみてください!
ここまでをまとめましょう。
- エンポールマンは、斜め45をを向くことで終わりではありません。
- バレエの核となることです。
- クラシカルなエポールマンでh、トルソーを保持したまま肩を動かします。
ファーストステップ♪
JBPのワークショップに参加しよう!