伸ばすと曲げるの2つの動きをする膝。まずは、筋肉を活動させることで伸ばすことを覚えましょう。バレエだけでなく、日常を快適に過ごせる体作りとしても大切です。
バレエではプラスアルファ身につけたい膝の動かし方があります。今回は、動画を使って解説しましょう。
バレエで身につけたい膝のはたらき
素足を見れるので、膝の動きを観察しやすい動画です。特に、1分過ぎたあたりのセンターレッスンをじっくりご覧ください。
膝を伸ばす
まずは、膝を伸ばし切ること。
バレエは膝を曲げるプリエやクドゥピエ、ルティレやアティテュードといった動作に名前がついているもの以外、膝は伸ばしたままです。
特に、大人からバレエをはじめた場合、膝を伸ばすという1つの動作として捉えておかないと、膝がすぐ緩んでしまいがちです。
膝を伸ばす可動域と筋力をつけましょう。可動域自体が伸展0度までないケースがとても多いですから、可動域を確保するだけでも、動きも変わり、筋バランスも良くなるでしょう。
また、伸展0度の可動域を確保していないと、前腿が太くなりやすい傾向にあります。なるべく早く対応することがおすすめです。
伸ばしたまま動く
膝を伸ばしたまま動かせるのが次の課題。正しく膝を伸ばせていたら、膝のお皿は太腿の筋肉の働きによって、骨盤の方に引き上がります。
例えば、バットマン・タンジュ。膝のお皿を引き上げたプレパラシオンから、そのまま脚を出せるか、そのままポジションに戻せるか。
例えば、ロン・ドゥ・ジャンブ・アテール。膝のお皿を上げたままロンドできるか。
ポジションに戻る時や1番ポジションを通過するとき、足首を曲げる動きが含まれます。このとき、一緒に膝のお皿も下がりやすく、膝が緩みやすいのです。
1分4秒あたりのイザベルの横方向へのピケを見てみましょう。ピケをした脚は、体重がかかっているときも、着地で床から離れても、膝のお皿が下がることはありません。このように、膝を引き上げたまま動くことは、バレエの基礎となります。
プリエから伸ばす
ここからは、より動きが複雑になります。プリエやルティレなど、膝を曲げた動作から膝を伸ばし切る。支持脚も動作脚も。
膝を押し込むのではなく、しっかりと引き上げる。プリエした後に、必ず膝を伸ばし切る。この後、ルルヴェやジャンプにも繋がりますので、しっかり身につけましょう。
引き上げたまま、膝を曲げる
ここがバレエならではの膝の動かし方になります。1分17秒あたりのバロネ・ルルヴェを見てみましょう。非常に観察しやすいアングルです。
よくみると、膝を伸ばした時はもちろんですが、プリエをした時でさえ、膝が引き上がったままです。
さらに、1分35秒ピルエット・アンデダンのプレパラシオンを見てみましょう。前側に構えたプリエの膝は、膝のお皿の上の筋肉が引き締まり、しっかり引き上げられています。プリエでも膝を引き上げることで、次の動作の状態をあらかじめ作っているのです。
「動作終わりは、次の動作の始まり」予備動作が極端に短いことによって、バレエ特有の軽やかなエアリー感を出すことに、膝も一役買っています。
フロアの意義
これらを全て、バレエの動きだけで習得しようとすると、関節に体重がかかるため、身体に大きな負担がかかります。
フロアでのエクササイズは、関節に負担をかけずにバレエに必要な動き方を覚え、筋力をつけることが可能です。
JBPバレエWS「膝の引き上げ」
リリース、可動域確保、フロアエクササイズ、バレエ動作への変換を全てまとめてお伝えします。
膝にお悩みを抱えている方におすすめです。
まとめ
伸ばす・曲げる、どちらも膝を引き上げたまま動きましょう。
動画を活用して正しいイメージを持つことは、正しい動作を身につけるのに役立ちます。正しい膝の保ち方で、美しく、安全に踊りましょう。
JBP バレエワークショップ
はじめての人は必ず読みましょう
▶︎https://juncotomono.info/attendance-workshop/
ご受講の流れ
▶︎https://juncotomono.info/attendance/
スケジュール
▶︎https://juncotomono.info/schedule/
JBP
オンラインテキスト
▶︎https://juncotomono.info/online/