スマホが普及する前、2つ折りの携帯電話がありました。
体は、2つ折りにしません。
ストレッチは、レッスン外でやってください。
バレエレッスンですることは「バレエ」です。
バーレッスン、冒頭のアンシェヌマンで登場する前方向へのポールドブラ。
上体を前に倒す動きです。
脚をしっかり寄せ、しっかり回す、絶好の機会です。
だからこそ、レッスン冒頭で登場します。
あなたを邪魔するのはあなた
師匠はこれ見ると毎回怒鳴っていました➡️プリエに組み込まれている前のポールドブラで脚を掴んでストレッチ。バーレッスンは、筋トレでもストレッチでも健康体操でもないのです。プロのモーニングクラスでやっていても、技術習得中はやってはいけません。あなたはきっと大丈夫✨お叱りはなしなハズ😅
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) December 13, 2021
前方向へのポールドブラに対してのイメージと目的。
情報をアップデートしましょう。
- 裏腿のストレッチ目的ではありません。
- 脚の付け根から2つ折りするものではありません。
- もちろん、ダラッとリラックス、休憩するためのものでもありません。
特に多いのが、ストレッチと2つ折りという発想です。
この情報は、正しいカンブレデヴァンをする際、あなたの正しい行動を阻害するものです。
脳から送られる情報を正しいものに置き換えましょう。
*裏腿は伸ばされますが、それ自体が目的ではないことを整理しましょう。
なぜ、アンディオールなのか
前方向へのポールドブラは、ターンアウトを促します。
まっすぐ立っているよりも、はるかにやりやすいのです。
なぜでしょう。
私たちが立っているとき、脚の上には頭、胴体、腕といった上半身が乗っています。
脚の上には少なくとも【上半身の重さ】がかかっています。
いわば、漬物石が脚に乗ったまま、脚を寄せたり回しているわけです。
一方で、前方向へのポールドブラでは上半身を前に倒します。
脚の上にはありません。
その分、上半身の重さは分散され、脚を動かしやすくなります。
漬物石が取れた状態なのです。
あらゆる動作の中でも、トップクラスでターンアウトしやすいのが、バーレッスンでのポールドブラです。
ここでは、物理的にわかりやすい「第1ポジションでの前方向へのポールドブラ」を取り上げます。
他のポジションでも同様ですので、順を追ってトライしてみましょう。
正しい方法のポイント
アンディオールを促すために、2つのポイントを押さえましょう。
- 左右の太腿をくっつける
➡︎後ろから見ると隙間が空いている人が多い。 - 太腿を前から後ろへぐるっと回す
太腿がピッタリついているか、離れてしまっているか。
非常にわかりやすいのが第1ポジションです。
上体が前に倒れても、太腿はしっかりつけておきましょう。
また、第5ポジションの場合、前後の脚に隙間がないか(両方の太腿がくっついているか)、後ろ側の腿で前側の腿を押し出しているかを確認しましょう。
やってみよう
実感しやすいように、エクササイズとしてやってみましょう。
用意するもの タオル(薄手がおすすめ)
- 第1ポジションに立つ
- 太腿にタオルを挟む
- タオルを落とさないように、カンブレデヴァンをする
違う言い方をすると、タオルを落とすということは脚のアンディオールが足りないということです。
タオルを落とすほど、上体を下に倒してはいけません。
体の感覚的にわかりにくい場合は、このエクササイズを何回かやってみて、どのくらいならタオルを落とさずに済むのか、予め、確認しておきましょう。
バーレッスンで、これ以上、上体を倒さないようにすることで、少なとも脚がアンデダーンしてしまうことを防ぐことができます。
前方向へのポールドブラは、バレエの動作です。
バレエレッスンでは【バレエ】をします。
柔軟運動でも、健康体操でもありません。
ここをしっかり心得ましょう。
- 前方向へのポールドブラは、脚のターンアウトをしやすい動作です。
- 上体を前に倒しても、太腿をつけたまま、ぐるっと後ろまで回しましょう。
ファーストステップ♪
前方向へのポールドブラで学ぶことを、頭にしっかり叩き込もう!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!