バレエレッスンで役立つだけでなく、道を歩いているだけでも「何か違う」と感じさせる所作。
前に進む動きのポイントをわかりやすく解説します。
バレエレッスンを楽しむだけでもいいけれど、せっかくなら、普段の生活でもバレリーナに近づきましょう。
美しく見える人共通の所作や動き方は、そのままバレエレッスンに活用できます。
立ち姿と前に進む動きをアップデート
私たちは普段、前に歩いています。
バレエにも前に進む動きはたくさんあります。
- グリッサードやシャッセ
- グランパデシャやグランジュッテ
- ピケやルルヴェアラベスク
- ピケアンデダーンやピケアンディオール など
“グリッサード〜グランパドシャ“ “シャッセ〜アラベスクソッテ“ “ピケアラベスク〜シャッセ〜グランジュッテ“
組み合わせると、数えきれないほどの動きのバリエーションが存在します。
バレエらしくなるポイント
こうした前に進む動きは、普段から無意識でしているので、その癖が表れてしまいます。
ここでお伝えするバレエのポイントは、そのまま日常の歩き方にも反映することができます。
▶︎美しい立ち姿の人の特徴
- 頭が立っている
↪︎前に落ちることなく、後ろに位置している - 首の後ろが立っている
↪︎まっすぐに立たせることで、首が長く見える - 動体がまっすぐ
↪︎肩が丸まることなく、背中が前に落ちることなく、まっすぐに見える
美しく見える人は、歩くなど「前に進む動作でも、この3点をキッチリ守っています。
一方、バレエレッスンで見た目だけでなく、テクニックの障害にもなるのが、この3点の崩壊です。
- 頭が前に突っ込み
- 首が前に落ち
- 胴体が前になだれ込む
特に大人の方は、先にあげた前に進む動作を、頭や首、胴体を前に落とすことで行いがちです。
▶︎大人がやりがちな誤った動きのパターン
- 筋肉を働かせることで体を動かし、前に移動するのではなく
- 上半身の重さを前にかけることで、移動している
動きとしても誤り、見た目も美しくありません。
誤った動きが前に進む動き、もしくは、それに続く動きの「跳べない、回れない、立てない」という問題を生み出しています。
*2022年3月9日[バレエの動き”プリエでの移動”]参加された方は、これらを解決するための【フェイク】を思い出しましょう。
後ろから前に進もう!
そもそも、立ち姿勢が適切なことがベースになります。
ここができていない場合、そこから先は何をしても誤ってしまうので、確実に手に入れましょう。
- 頭を後ろに立てる
- 首をまっすぐに立てる
- 上体をまっすぐに起こす
【実践編:頭の立て方をやれば、首も立ちます】
その上で、前に進むときにこの姿勢を崩さずに済むポイントは、【背中から進むこと】です。
顔面や胸といった「前側」ではなく「後ろ側」を意識しましょう。
誰かに背中を押されて、前に進むイメージです!
日常でもバレエでも、無意識におこなっている前に進む動きを美しくしましょう。
稽古場以外でも、バレリーナの雰囲気を醸し出せるよう、美しい立ち姿と所作を身につけましょう。
まとめます。
- 頭、首、胴体のポジションを適切に取りましょう。
- それらを保持したまま、前に移動しましょう。
- そのためには、後ろ面から前に進む意識を持ちましょう。
ファーストステップ♫
「背中を押されて」歩いてみよう!
参考:回転でまっすぐ立つヒントは腕にあり
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊るための基準を定めています。
この記事に興味を持っていただき、ありがとうございます。