鳩尾が前に出てしまったり、肋が開いてしまったり。
先生から指摘を受けやすい項目ですが、“具体的な対策” を実際にどうしたらいいのかは、意外と分からないものです。
どうしても「鳩尾が前に出ないようにしよう」とか「肋が開かないようにしよう」になりがちですよね。
大人に多い傾向を踏まえて、何に注目したら良いのかを解説します!
関連:https://juncotomono.info/20231115-solar/
真面目な大人に多い傾向
鳩尾が前に突き出たり、肋が開く。大人に多い原因。それは、姿勢との関係にあります。
実際問題、大人の場合、姿勢に気をつけている人の方が、こうした状況が表れがちです。
むしろ、姿勢不良が平気になっていたり、それでも気にしていない、気づいていないタイプの方が、鳩尾や肋が出ることはありません。(それ以外の問題は、さらに多くあるわけですが)
決して、やる気がなかったり、姿勢に気をつけていないから起きているのではないのです。むしろ逆。
ここを前提に考え、姿勢を取ろうとする気持ちと行動は継続し、鳩尾が前に出る・肋が開くという代償運動は取り除いていきましょう。
誰もが持っている原因
なぜ、大人は姿勢を良くしようとすると、鳩尾が前に突き出たり、肋が開いたりしやすいのか。
その原因は、“肩” にあります。
現代の私たちの生活は、常に肩が前にかぶっている状態にあります。デスクワーク、家事、スマホを使ったり、介護や育児をするときでも。
この姿勢のままバレエを踊っても、正しいものにはなりませんし、美しくありません。
そこで、胸を外に広げたり、肩をアンディオールしたりするわけですが、体幹と肩(厳密にいうと上腕骨頭)の独立ができていないと、一緒に背骨が動いてしまいます。
結果として、鳩尾が前に押し出されたり、肋が開いてしまうというわけです。
メリットとスタート
この問題を解決すると、鳩尾や肋に対しての悩みが解決するだけでなく、腕の動きに左右されずに体幹を保てるようになります。
そうすれば、より大きく、伸びやかなポールドブラができるようになりますし、回転やバランスでは腕の動きによって体幹が崩れることでの失敗がなくなります。アレグロでは、腕に振り回されることでの動きのロスが減ることで速く動けるようになるし、何より、品のある所作に変わります。
“いいことづくし” というよりは、「ないと何もできない必須アイテム」な訳です。
さて、問題解決への実際のプロセスはこちら。
- 肩と体幹(鳩尾・肋含む)の関係を切り離す
- 胸椎の硬直をとる
- 首や肩の硬直をとる
- 肩と背骨・鳩尾の関係を再構築
- 立位でできるようにする
肩や首周辺がガッチガチに硬直していると、ここでの可動ができないために姿勢に無理が生じます。結果、代償として鳩尾と肋の問題が発生してしまいます。
つまり、肩や首周辺の硬直をとることがスタート。そう、リリースです。リリースで硬直から解放し、緩和します。
詳しくはこちら
『みぞおちポジショニング』[BALLET WORK SHOP]セルフでやってみよう!
首や肩の血流を良くしておきましょう。
バレエレッスンやエクササイズの効果を上げやすくしてくれます。
- 思いっきり肩を上げ、一気に落とす
- 耳の下に両肩を上げ、後ろにぐるっと回す
- 肩甲骨を広げたり、寄せたりする
- 片手を天井方向に上げ、体側を伸ばす
- リズミカルに両肩を上下する
動かすことが大切です。ここでは正しさを求める必要はありません。
これらは、セルフでも十分できることですので、デイリーのケアとして役立てくださいね。
参考
まとめ
胸を広げたり、肩をアンディオールしたり。それ自体はとても重要ですし、大人にとっては避けて通れない項目。気をつけようとしているのなら、ぜひ継続していただきたい。
その上で、リリースをして動ける状態になった直後にポジショニングや動きの再編成を行いましょう。「直後」というのが重要です。
なぜなら、直後に行わないと、また元に戻ってしまうからです。
バレエワークショップなら、リリースやポジショニングの仕方などを全てまとめて行えます。セルフではできないところまで、一気に進めることができます。
鳩尾や肋の悩み、解決へと導きましょう!
続きは、こちら
『みぞおちポジショニング』[BALLET WORK SHOP]JBP バレエワークショップ
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