先生が伝えたいことを“正確に“理解するために

ワークショップ

2022/05/10

➡︎脚を回す~脚の回し方はアイスディッシャー~

6月受付中

とても熱心に取り組んでいただいたと思います。

今すぐではなくても、それぞれに持ってほしい「ビジョン」

「この動きでは、こう動かしてアンディオールを見せてほしい」という提案をさせていただきました。

今回は私自身、とても学ぶものがありました。

要するに、やる気もあるし、目標に向かう姿勢もある。

一方で、体の機能が追いつかない典型的なケースであることを実感したのです。

今回お伝えした脚の回し方。

この回し方をやらないと、単なるガニ股になるだけでなく、特に脚に関しての運動システムがまるっきり違ってしまうのが怖いところです。

できるならば、それに越したことはありません。

ただ、思うようにいかなかったとしても“今回の脚の回し方を念頭に置いてレッスンに取り組むことが非常に重要“になってきます。

以上を踏まえた上で。

今回、体の機能が追いついていないと判断したものをあげておきましょう。

  1. 裏腿の活動、持続性、強さ
  2. ふくらはぎの活動、瞬発度
  3. 膝とつま先「0ポジション」以上の可動
  4. 前腿と膝蓋骨の関係構築
  5. 一定程度の体の高さ

「脚を回す」という行為自体が日常生活動作以上の事であり、バレエの特性である以上、この辺りは、どうしても一定程度必要になってきます。

ちなみに、次の項目に関しては6月プログラムですでに組んであります。

こちらのWSで出力や強化などに取り組みますので、ぜひご参加ください。

①に関連するWS

2022060816WS ルティレ・パッセのアンディオール~股関節の仕組みに沿う~

②に関するWS

2022062916WS 足首の”輪”で行う足首の引き上げ~立つ・ルルヴェの基礎~

⑤に関する項目

2022061419WS ”バレエ用”呼吸で体を上げる~大人の引き上げ~

他の項目に関しては、7月WSで詳しく掘り下げる予定です。

常に、脚を回すことは回すのですが、より動作によって強調する、重要度が高くなることは、なんとなくでも認識できたのではないかと思います。

「バーで行ったことが、センターのどのような動きで活用されるのか」

まずは、この把握になりますが、これで終わりにしては、せっかく知ったことが体で表現できません。

体の機能面や動かし方、バレエ動作の方法など、何が引っかかっているのか。

概要がわかった上で、あなたが思うようにいかない原因を推測します。

それができたら、その推測で原因となったことを解決できるよう、より詳細を詰めていきましょう。

今回でいうなら「脚を回すという概要」➡︎先ほど、ご紹介した6月WSという流れになります。

これが、発展するということです。

発展とは、掘り下げることを言います。

より、詳細にしていくのです。

大人の方が、なぜ上達しないのか、上達できないのかを教えましょう。

それは、この「発展性」に欠ける、もしくは、全くやっていないからです。

「バーのこの動きは、センターのこの動きに繋がりますよ」とか

「この動きが、この動作になりますよ」という【応用】はやっている人もいるかと思います。

バレエクラスでも、先生の説明がある場合もあるでしょうし、それがなくても、そうなるようにアンシェヌマンを組んでくださっていると思います。

(レギュラーレッスンでは、常に説明するのがいいとは限りません。本来、アンシェヌマンの組み方でそれができるなら、それが最も望ましいです)

一方で、【発展】掘り下げるとなると、レギュラーレッスンではなかなかできません。

なかには、自分自身で掘り下げていると思っているケースもありますが、本人の知識と体の機能、バレエの方法だけで考えられることは、掘り下げるうちに入りません。

何に活用されるのかがわかっても、体の機能、大人に適した動き方、バレエの方法を掘り下げないと、先生が伝えたいことを正しく理解することができません。

正しいバレエも大切ですが、先生が伝えたいことを正しく理解することは、もっと大切です。

なぜなら、メソッドやスタイルなどの「指導要綱」だけでは伝えられないことを、先生は考えているからです。

もちろん、先生だってピンからキリまでいますから、全ての先生とは言いません。

ですが、よく考えている先生なら、大人を教える際、バレエメソッドの指導要綱をそのまま伝えるだけでは不十分であることを知っています。

噛み砕いたり、体の機能が低下している大人には、そのままではできないことを知っています。

けれども、バレエ自体にそこをカバーする手段がありません。

一般的な筋トレやエクササイズ、ストレッチにもありません。

体の機能で引っかかると、専門の対応が必要になります。

それに、レギュラーレッスンやエクササイズクラスには、それ相応の目的があります。

この目的を曲げてしまうと、バレエレッスンにならない可能性だってあるのです。

JBPが発展に力を入れているのには、こうした事情を考慮してのことです。

JBPだけでバレエをされている方もいます。

他のお教室と併用で受講されている方もいます。

(JBPはバレエ「教室」ではありません。あくまで、WSの立ち位置です)

私たちは、よくある「他の指導はよくないから、うちに来てね」というスタンスではありません。

良い指導者はたくさんいますし、先生にも言い分があるはずだからです。

けれども、良い指導者であったとしても、意図が通じない場合も多くあります。

体を動かすものですから、機能が足りなければ、言っている意味は通じません。

また、全てを言葉で説明することもできません。

ここを通訳するのがJBPです。

私たちは、常に【概要➡︎詳細】という流れで、毎月WSを組んでいます。

先生が伝えたいことを正確に理解できるようになると、先生とのレッスンがより、有意義に、楽しいものになります。

吸収率も格段に上がることでしょう。

これこそ、バレエレッスンでのコミュニケーションです。

まずは、先生が伝えたいことを正確に理解できるようになりましょう!

そして、よりハッピーなレッスンにしましょう!

そのお手伝いを、私たちが担います。

課題があるとはいえ、今回のWSで受講者の皆さんが諦めず、投げ出さず、最後まで取り組んだことを私は知っています。

それは、遅れて返信される手紙のように、後になって必ず役立ちます。

さあ、掘り下げましょう!

Instagramでは、WSの様子を写した写真を掲載しています。

ぜひ、ご覧ください♪

JBPタイトル