2022年7月5日開催
膝を伸ばす”伸ばし切る”~どう伸ばすかの方法と機能~
バレリーナの象徴的な脚のライン形成に欠かせない膝。
年齢とともに、痛みなどの不調が出やすい部位です。
また、動かし方によっては、大事故、大怪我につながる場合もあります。
今月、来月、さらに再来月と「やっと、この内容を提示できる」といったものが多いのですが、この「膝を伸ばす」も、その1つです。
きっと、参加者の皆さんは、なぜ「やっと」なのか、わかったのではないでしょうか。
体重によって押し込んだ過伸展な膝ではなく、かといって、曲がっている緩んでいる膝でもなく。
自分の意思と、筋肉によって、しっかり伸ばす。
安全かつ、バレリーナの脚に近づけることができます。
また、膝の押し込みの危険性ばかりにフォーカスしがちですが、膝が曲がったまま、体重がかかり、ねじれることの危険性(押し込みより危険度は高い)を認識することができたなら幸いです。
今回、ワークショップに参加されたい方は、いかに膝を伸ばし切ることが特別なことか、実感したことと思います。
普通に生活して、普通にバレエレッスンして、普通にピラティスとかヨガとかエクササイズなどをして
それでは、膝は伸びません。
「膝を伸ばす」という特別な練習が必要ですし、それだけできる人も少ないのです。
今回、試行でなんとかなった場合でも、では10秒持つかというと、できなかったと思います。
例え、試行ができたとしても、持久力があるかとなると別の話。
でも、レッスンでは90分前後、これをやり続ける必要があります。
また、動きが入ると崩れると言うのも分かりましたね?
例え、脚を動かさなくても、腕を動かしただけで、あれだけ緩んでしまう。
まず、膝を伸ばせること。
それと同時に、実際には、持久力やパワー(強度)が必要です。
今回、目標まで伸びなかった人も、いつもより、ずっとずっと伸びていました。
ここに関しては、そのまま放置するわけにはいきませんので、頑張って伸ばせるようにしましょう。
もう1つ、ここで言っておかねばならないことがあります。
膝の可動は割とあるけれど、筋肉を使って動かせていないケースが見受けられました。
当日、体の先生から説明があった3箇所の筋肉が、しっかり緊張しているか(伸ばした時)確認しましょう。
ここがブヨブヨと引き締まっていない場合は、筋肉を使って動かしていない可能性があります。
この場合、「正しく膝を伸ばせば、必要な筋肉がつく」という考えでやっていると、手遅れになります。
そんなに簡単な事ではありません。
筋トレなどで、先に、3箇所の筋肉をつけてください。
やるかやらないかは本人次第ですが、やらないで放置していると、バレエをやってもやらなくても、支障が出ます。
自分自身に選択権があるからこそ、よく考えましょう。
今回は、バーやセンターはなし。
ひたすら「膝を伸ばす訓練」のように、試行とフロアバーを行いました。
大変、よく頑張りました。
もちろん、おうちや自習でやらなくていいですからね。
さて、いつも「膝が伸びてない」と言っている理由、わかりましたね?
意地悪じゃないんですよ。
伸びていないと、きれいじゃない以前に、危ないですから。
最低でも、「ここまで伸ばさなきゃならないんだ」ということがわかっただけで、大きな収穫だったのではないかと思います。
膝は、きちんと方法を取って伸ばせば、必ず伸びます。
生まれ持った資質より、後天的な要素の方が大きいです。
膝を見れば、わかることがたくさんあります。
長くなりましたが、無意識でも膝が伸びるように、今後も膝は伸ばしましょう!!
大変よくがんばりました。
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どうもありがとう。
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