せっかく習っているのですもの、「何かやっているのかな?」と思われたい!
「バレエを習っているんです」と言ったら、「やっぱり!」と思われたい!
当然のことです。
決して、欲張りではないし、良い傾向です。
日頃からステキに見えるためには、老け姿勢を卒業しましょう。
大人に適切な正しい背中の反り方と背中の入れ方を覚えたら、美しい姿勢が手に入るだけでなく、バレエ動作がやりやすくなります。
そのチャンスは逃すな!
耳を塞ぎたくなる事実かもしれません。
事実を受け入れられない人もたくさんいるでしょう。
「だって、私はまっすぐ立てているもの!」
気持ちはお察ししますが、勇気を持って一歩、飛び出してみましょう。
それができるか否か、未来のあなたを左右します。
内心はきっと、あなたも気になっているはず。
“もしかしたら、私の思うまっすぐは、バレエでいうところのまっすぐではないのかも”
そうだとしたら、もうすでに前進しているのです。
気になるというところまで、上達したということですから。
このチャンスを絶対に逃してはなりません!
体感としての“まっすぐ”と事実としての“まっすぐ”
図を見てみましょう。
大人に多い立ち姿勢は、かなり前屈みです。
- 頭や首が前に出ている
- 肩が丸まっている、前に被っている
- 背中が丸まっている、落ちている
- 下腹が出ている
- 脛が寝ている
これらは、前屈み姿勢の原因になっています。
あなたが悪いというよりも、現代の生活スタイル的にこのような状況になりやすいということを知っておくといいでしょう。
スマホやパソコンだけでなく、料理をするときも、掃除をするときも、私たちは、腕と手を前に出し、上半身を前屈みにしやすい生活をしているのです。
そしてこれらは、実年齢よりも老けて見えてしまう【老け姿勢】を生み出します。
美しさの対極にあり、健康をも害しているこの姿勢から脱出することが、あなたの未来を作っていくのです。
その上で、自分では「まっすぐ立っている」という体感があっても、実際とは随分ズレがあることを受け入れましょう。
受け入れられるだけの気持ちの準備ができたら、修正が円滑に進みますし、あなたの印象がかなり違ってきます。
少なくとも、老け姿勢からは卒業できることでしょう。
もう1つ、この図からあなたが理解しておくべきことがあります。
▶︎日常生活においての正しい姿勢
例えば、バレエ姿勢の前にここを目指すとしましょう。
この姿勢はニュートラルで背中が反っているのでもなく、丸まっているのではなく、背骨の形に忠実に立つものとします。
とは言っても、あなたの姿勢が「大人に多い立ち姿勢」であるわけです。
修正する過程では、背中を反らせる方向に体を働かさねばなりません。
▶︎あなたは背中を反っていると思っていても
▶︎[実際にはニュートラルにしたに過ぎない]
▶︎その先に背中を反らせるというプロセスがある
背中を反らせることが、一概に[事実として、背中を反っている状態とはいえない]ことを理解しておきましょう。
特に、「まっすぐな姿勢とは、背中を反ることではない」という概念を持っている人は、必ず理解しておこう。
前提となることがどこに当たるのかによって、表れる事実は違ってくるよ!
絶対に必要と言い切れる理由
ここまでくると、正解が見えてきたかもしれませんね。
▶︎正しい姿勢に修正するには
▶︎正しい背中の反らせ方を習得する必要がある
日常的なまっすぐにしても、バレエとしてのまっすぐにしても、今より「背中を反らせる」という運動を必要としている以上、プロセスとして必ず必要になります。
さらに、この正しい“背中の反らせる” を習得することで得られることは、立ち姿勢だけではありません。
▶︎バレエでは、背中を反らせる動作が多い
代表的なのは、アラベスクやアティテュードデリエール。
ただ、ここまで大きくなくとも、背中を反らせた状態を必要とする動作は、実にたくさんあります。
大人の方の感覚でいうと、タンジュ1つでさえ「背中を反らせる」を加えないと、体がまっすぐを保てず、くの字に折れ曲がってしまう人は多くいます。
上達する鏡の使い方をあなたにお伝えします💬バーに対して直角に立ちます。体の側面が見えます。あなたの体から「くの字」をなくしていきましょう。脚の付け根のくの字・首のくの字・腰のくの字。1つでも多く減らすのです。だんだんまっすぐになっていきます。そして体感の違いを覚えておきましょう⭐️
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) December 10, 2022
また、アレグロなどでは通常よりも軽く背中を反らせた状態で動かないと、足首とつま先、甲がしっかりと伸びて見えません。
ピルエットなどの回転も、老け姿勢や通常のまっすぐな姿勢では、腰が引け、脚が引け、まっすぐ回ることができません。
もっとシンプルな話をすると、正しく背中を反らせることで、背中が入った状態になります。
それにより、肩がアンディオールしやすくなり、伸びやかなポールドブラ(腕の運び)を実現することができるのです。
あなたも、正しく、かつ[大人に適切な背中を反らせる]を習得しましょう!
ここまでをやっておこう:セルフエクササイズ
正しい背中の反らせ方を覚えるための準備として、セルフでトライしてみましょう。
- 手を組んで背伸びをする。
- 組んだ手で天井をしっかり圧しながら、腕を耳より後ろにする。
- 可能であれば、さらに腕を後ろにする。
ポイントは、頭を前にすることで「腕を後ろにした気分」にならないこと。
頭は後ろに保ったまま、しっかりと「腕を」後ろにしましょう。
背中を反る前にポイントとなる、肩甲骨位置の修正や脇の下や体側を伸ばし、正しく背中を反る準備になります。
まとめ
あなたがどのような状況であろうとも、正しい背中の反り方が必要だということがわかりました。
バレエをするなら、だけでなく、バレエをしてもしなくても必要です。
正しい姿勢からバレエ動作までに繋げる【正しい背中の反らせる】についてを、JBP 2月WSで取り上げます。
具体的にどこをどうするのか、体感を得るためのエクササイズとバレエ動作への変換をセットでお届けします。
老け姿勢から卒業したい、背中を入れたい、確実に上達する姿勢を取れるようにしたい、背中の柔軟性を手に入れたい方は、ぜひご参加ください。
ここまでをまとめましょう。
- 老け姿勢は、バレエテクニックとしても、健康面から見ても、よくありません。
卒業しましょう。 - 正しい姿勢を得る過程で、背中を反らせることが必要になります。
- バレエは、背中を反らせる動作が非常に多いのが特徴です。
- 正しい背中の反らせ方を覚えることで、大人が抱える様々な問題が解決へと導かれます。
ファーストステップ♪
セルフエクササイズを今日中にやっておこう!