回転には、ピケアンデダーンやシェネのように移動するものと、ピルエットのようにその場で回るものがあります。
いずれにしても「回ること」自体は共通しています。この記事では、バレエレッスンで回ることに慣れていく方法を3つのポイントで解説します。
至るところにチャンスあり
バーレッスンで出てくる、反対向きになるときの動き。
✴️ストゥニューアントゥールナン
✴️デトゥルネ回転のときに身につけたい所作を練習しましょう。腕の形を保つ、スポットをつける、まっすぐに立つ、肩を水平に保つなど。何回も出てくるからこそ、身につけるチャンスです✨目的を持ちましょう🍋
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) August 11, 2021
回るのが苦手・怖いと感じるなら、ハーフ・クォーターターンなどで慣らしていきましょう。”回転” ではなく”向きを変える動作” と捉えるならば 、バーレッスンで向きを変えるときなど、レッスンではチャンスがたくさんあります。
また、センターレッスンでは、クロワゼからエファッセに向きを変える、第5ポジションプリエから “向きを変えながら” ルティレに立つなど、実に様々な方向チェンジが行われています。
方向チェンジで身につける【回転 3つのポイント】
この3つのポイントは、ピルエットやシェネなどの回転らしい回転だけでなく、90度・180度向きを変えるなど、あまり自覚しにくい回転(方向チェンジ)でも同様です。回転に慣れていくだけでなく、動きそのものの見栄えが良くなる効果もあります。
その1:方向チェンジに慣れる
バーやセンターレッスンで向きを変えるとき、漠然とやらずに「回転の仲間」だと意識してやってみましょう。
普段、何気なくやっていることを「回転」と意識することで、”回転=怖い” という頭の中の情報をアップデートします。
さらに、バレエの回転では通常ルルヴェした状態で行います。
つま先側に体重をかけ、カカトを浮かせることで向きを変えましょう。これは、クラシック・バレエのルールです。
慣れてきたら、回転の要素・項目をどんどん取り入れると、さらにGOOD。
バレエのルールブック
向きを変えるとき(方向チェンジ)は、つま先側に体重をかけ、カカトを動かす。
その2:被せないことに慣れる
アンディオール側の体とアンデダーン側の体、どちらを優先的に働かせるかは教師判断によります。(注意を参照のこと)
その上で、回転を怖いと感じるのは「アンディオール側を働かせたとき」です。
右回りなら右、左回りなら左を引くことを、クオーターで向きを変えるときに取り入れることで慣らしていきましょう。
この向きの変え方は、肩が被りにくくなるので動き自体が美しくなります。
注意:アンディオール、アンデダーンという回転の種類を指しているのではありません。回転する際の体の使い方を指しています。
その3:バラすことに慣れる
顔面と体全面が同じ方向を向いたまま動いている様は、まるでゾンビのようで不自然です。バレエにおいて、顔面と体前面が同一方向に向くシーンは、かなり限定されています。
まして、回転では【回るためではなく、リズムを視覚化するために】スポットをつけます。顔面と体全面の向きが異なる状況に慣れておきましょう。
バーやセンターではっきりと顔をつけると、顔面と体前面は異なる方向を向きます。
回転の基礎をお間違いなく
回転に有効な3つのヒントをお伝えしました。その上で、回転自体の練習も大切です。
□しっかりルルヴェする
□まっすぐに立つ
□ルティレでバランスをとる
これらは、回転の手助けにはなりますが “回転の基礎” ではありません。回転の基礎は、回っているときの形のことではなく【回転すること】です。正しい理解を持ちましょう。
・目的と意思を持ってやりましょう。
・回転以外の動作から慣れていき、回転そのものへと反映させましょう。
方向チェンジは、こちらも参考になります。
後ろから誰かに呼ばれたと仮定して
振り返る(方向チェンジ)してみましょう!