バレエには、大きく華やかな動きと、それらを支え・繋ぐ役割を果たす動きがあります。
もちろんどちらも大事だし、どちらが欠けても成立しません。
その上で、やはり大きく華やかな動きというのは目につきます。
目につきやすいということは、できる・できないがハッキリしやすいことも意味しています。
さあ、あなたには「できる」チームに入ってほしい。
そのため成功の鍵、教えます。
やっぱり華やか、大きなステップ
レッスンの終盤に登場するこれらのバレエステップ、あなたはうまくいっていますか?
- グランパドシャ
- グランジュッテ
- ジュテアントルラセ
- フェッテソテ(ルルヴェ)
正直、バレエを知らない人が見ても、うまくいっているのかそうでないかの差を感じやすい動作たちです。
↓このツイートにもありますが、うまくいっているのかそうでないのかがハッキリわかる動作は、ある程度自信を持てるラインに早く持っていきましょう。
そうしないと、センターレッスンが嫌いになる原因に。
センターレッスンが嫌いなケースの理由で耳にするのが「出来てないのを人に見られるのが嫌」そういう場合は 「恥ずかしくないライン」までのせちゃいましょう✨パーフェクトである必要はありません。アッサンブレも「いかにも初心者っぽい」から脱出できればいいのです😊https://t.co/vqnA7mpIBP
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) November 16, 2022
大きなジャンプは、ただ気持ちよく踊ってしまうケースも目立ちます。
大人のバレエの習い方としては、ケガをしないのであれば、それもアリかもしれません。
その上で、あなたが「バレエらしい美しいジャンプ」にしたいと思うならば、やはり、腰が落ちてドタバタと動いているだけにはしたくないものです。
それでは、シルフィードやジゼルのような無重力感はもちろん、キトリのような快活さも、オーロラのようなエレガントさも、ニキヤのような精神性も表現することはできないからです。
体重を感じさせないポイントはここ
腰が落ちて、ドタバタ走っている…
大人に多いこのドタバタを解決するポイントは「腰」にあります。
▶︎腰が上がれば、実寸の高さがでる。
▶︎腰が上がれば、実際より高さがあるように見せれる。
▶︎腰が上がれば、素人っぽさがなくなる。
腰を上げるのは、バレエの基礎です。
上げるのはお腹だけではありません。
そして、これは基本ではなく「基礎」ですので、メソッドやスタイルに関係なく、腰は上げておく必要があります。
特にジャンプでは、より腰を上げて行うことで、ドタバタと体重を感じさせることなく、フワッと軽い動きを生み出すことができます。
「正しい」の意味、正しく理解できていますか?
先にあげた4つの華やかなバレエ動作には、共通点があります。
それは、前のバットマンが含まれていること。(*)
前のバットマンを高く上げることで腰を上げ、腰が上がることで体が持ち上がり、高いジャンプへと導きます。
*グランパドシャは詳しくはディベロッペですが、前に脚を上げるという意味でバットマンと表現しています。
言葉にすると簡単ですが、ほとんどの大人は苦手としているようです。
なぜでしょう?
原因は大きく分けると2つあります。
- 可動域が足りない
- 高さを出すための上げ方を知らない
前者の解決法はまず、ストレッチや筋トレになります。
実際問題、レンジの確保が必要だからです。
もう1つの後者。
特に「高さがなくても正しく動くことが大事」だと思っているケースにとても多いのです。
これは、正しく理解をしていません。
この場合、ある程度の高さを出すことこそが「正しい」のです。
そうしないと、正しいジャンプができません。
従って、華やかに動くにしても、正しく動くにしても、デヴァンに上げる高さが必要になります。
正しい高さの出し方を知る前のセルフチェック
高さを出すためのバットマンで思い出すのが「グランバットマン」です。
正しいグランバットマンを覚えると、華やかな4つの動きに応用でき、高さを出し、腰を上げることができます。
ここまでの話しは大丈夫ですね?
腰が上がる程度の高さは必要です。
では、あなたの意思に反して、高さを出す“ジャマ”をしているのは何でしょう?
その1つが、付け根を引き込んでしまうこと。
骨盤のポジションに気をはらっている人に、比較的多いように感じます。
骨盤平らを意識しすぎることで、動作脚の付け根を引き込んでしまうのです。
まず、高さを出すとき、骨盤は平らではありません。
必要分は動きます。
さらに付け根を引き込んでしまうと、股関節をぎゅっと詰めてしまい、正しく動かすことができません。
でも、大丈夫。
適切な方法をとれば、今より高く上がるようになります。
5番ポジションに立ちましょう。
両手を左右のおしりそれぞれに当てます。
脚を高く上げるとき、動作側のおしりが手を押してしまったら、上げ方が間違っています。
おしりは、脚が高く上がれば上がるほど、この手から離れようとします。
正しい方法でグランバットマンを行うと、必要な筋肉が引き伸ばされ、動きの中での可動域が広がっていきます。
脚が低いときと高いときでは、骨盤(おしり)の状態が違うんだ。
高さを出すときは「高さを出すための方法」が必須アイテムだよ!
まとめ
とても華やかな大きなジャンプ。
ポイントは、前のバットマンにありました。
JBPでは、高さを伴う場合の脚の上げ方〜デヴァン編〜を、12月WSでお伝えします。
フロアエクササイズなどを交えながら、じっくりと行います。
何をすれば足が上るようになるのかがわかります。
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『苦手克服プロジェクト』“デヴァンの上げ方/付け根を折る”ここまでをまとめましょう。
- 前のバットマンの高さを出すことで腰を上げます。
- 腰を上げることで、実際の高さとバロンを出します。
- 脚を高く上げるための「方法」を知りましょう。
ファーストステップ♪
前のグランバットマンの上げ方を今日中に確認しておこう!