足、フット。
体の中で唯一、接地しているパーツです。
甲、足指、足底などで構成されるこの「土台」
土台を見ればわかることがあります。
かつて、こんなことを言っていた人がいました。
「足を見れば、その人がどの程度、努力してきたのかがわかる」
ヨーロッパのバレエ教師の言葉です。
生まれつき甲が高い足を持っている人がいるのは確かですが、彼曰く、足は体の中で最も変化が起きやすい部位なのだそう。
そして、個人的にそれが「確かだ」と思う経験をしてきました。
大人が好む言い方をするならば「やれば変わる」。
つまり足は、やっていることの代名詞にもなり、やっていないことの代名詞にもなります。
足は、口よりも、雄弁に語っているのです。
お手入れをしよう
レッスンで足を使おうとするだけでなく、足に関しては“どのくらい手入れを徹底しているか“がモノをいいます。
足は手ほど器用ではありません。
バレエほど器用に動かすことは日常ではありませんし、他のダンスやスポーツなどでも見受けられません。
それだけに、【正しい方法がわかってやろうとする意思があっても、それを可能とする体の機能がないために実現できない】というケースが一般的なのです。
神経質になる必要はありません。
それよりも、毎日、手入れすることに価値があります。
大切な靴やバック、あるいはスキンケアをするように、フットも手入れをしましょう。
毎日やりたい
“気が向いた時、できる時“と言いたいところですが、バレエをやるなら毎日やりましょう。
足は、とにかく触るところからはじめます。
次に、少しずつ動かして、ガッチガチに固まって動かない足を動かせるような環境にしていきます。
イメージ
- ボンドでガッチガチに固められた、あなたの足
- 少しずつ、ボンドを剥がし、溶かし
- 少しでも動けるようにする
手入れ方法はこちら
足 “足指・足裏・甲“ 大人のためのバレエフット改造もっとバレエ用の手入れ
テキスト『ストレッチ末梢編』特にやりたい1:中足骨剥がし(紹介記事にあり)
中足骨と呼ばれる骨と骨の間を広げましょう。
ここが狭いと、美しいつま先になれないだけでなく、正しく立つことができません。
なぜなら、こんなことが起きてしまうからです。
- 内側荷重をしようとすると、外側が浮いてしまう
- 外側を接地させようとすると、内側が浮いてしまう
- 正しく荷重することができず
- 体全体の正しいアライメントが取れない
特にやりたい2:足裏ローリング(紹介記事にあり)
「バランスの源は背骨にある」と言ったバレエ教師の言葉に間違いはありません。
その上で、実際にバランスを感じ取るセンサーの1つは、足裏にあります。
地面に接しているので当たり前の話ではありますが、このセンサーにも強弱があります。
センサーが微弱だと、バランスを崩していることを情報として読み取ることができず、体全体が揺れてしまいます。
センサーが強く、瞬発力があると、バランスが僅かに崩れただけでも足裏が働き、体全体に影響を及ぼさないように反応します。
また、センサーが微弱であることは、足裏のエクササイズをしても筋肉がつきにくい原因にもなっています。
日頃から、足裏を触り、刺激を入れましょう。
足裏ローリング以外でもOK
・青竹ふみ ・足裏ボール転がし など
【キチンとした】体の機能をつける事で、結果がでるんだ。
体の機能とは、筋肉や関節だけではないんだよ。
フットは努力次第で変わります。
やらなければ変わりません。
まとめましょう。
- 足は変化を起こしやすいパーツです。
- 足の手入れをしましょう。
- 毎日の継続が必要です。
使えるバレエ足のスタートへ
足を動かしやすく、体を浮かせる
ファーストステップ
今日中にどれか1つ、手入れをしてみよう♪