脚を上げようとすると、脇腹がクニョっと曲がってしまう。
脚を上げようとすると、肩ラインが崩れてしまう。
体のラインが崩れてしまうから、脚の高さを下げる。
なんともったいないことか!
バレエの真価は「量」ではないとはいえ、上がるなら上がるに越したことはない。(*)
それに、あなただって上がらないより、上がった方が楽しいに違いない。
変えるべきは「脚の高さ」ではない。
今のあなたにプラスアルファ、スパイスを加えてみよう。
使えるものは、大いに活用しよう!
* なぜ、上がるに越したことはないのか。その理由はこちら。
脚を高く上げるための6秒エクササイズ|大人のバレエ
先生が伝えたいこと
グランバットマンなどで脚を上げるとき
・脇腹がクニョっと曲がってしまう
・動作側の肩が落ち、肩ラインが崩れてしまう
先生から指摘を受けたり、助言をいただくようなことがあるならば、まず “先生が何を伝えたいのか” を知った上で対処する必要がある。
[バレエのルールブック]
脚を高く上げるときでも、肩のラインはできるだけ保持する。
■先生が改善して欲しいこと
▶︎パターンA
脚が上がる
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必要に応じて、脇腹が縮んだり、肩ラインが変わる
▶︎パターンB
脇腹を縮める・肩ラインを崩す
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脚を上げる
パターンAとパターンBの違いに注目しよう。
よくないのは、パターンBだ。
パターンBでは、脇腹を縮めたり、肩ラインを崩すことで、脚を上げていることになる。
なぜ良くないかというと、脇腹を縮める・肩を崩すといったことが、脚を上げるための「原動力」になってしまっているからだ。
体の変形によって、動作を生み出すということは、悪い意味で重さを利用していることになる。
シーソーの片側に重い石を乗せたら、もう片側は上がるだろう。
同じことが起きているのが、パターンB。
これでは、バレエのフォームを取ることができない。
先生が改善を求めているのは、これだ。
意外な犯人
このケースでは、脚の上げ方という「方法・やり方・手順」の前にやっておきたいことがある。
体が硬いと思っていた人でも、このスパイスを加えることで脚が上がるようになるのだから、やって損はない。
むしろ、やらなきゃ損。
大人にありがちな脚が上がらない原因&脇腹クニョ・肩ライン崩壊の原因。
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“肋間(ロッカン)がかたい”
肋間というのは、肋骨と肋骨の間。
大人の場合、特に側面が固まってしまっていることが原因にあげられる。
私たちは、日常生活のほとんどで、手を前にしている。
姿勢を良くしようと心がけている人でも、前後しか動かしていないケースも多い。
肋間が固いと胸のポジションを保つことが困難になる。
他で代わりをしなければならない。(代償運動・代償行為)
それが、脇腹クニョなり、肩ラインの崩壊である。
さあ、側面の肋間を動かそう!
6秒エクササイズ!
さあ、「短時間で、気軽に、効果的に」エクササイズをしよう! のお時間だ。
日常で取り入れるならば、このくらいのものがいい。
[やってみよう]
準備姿勢:背伸びをした状態
①そのまま横に倒す…3秒
②そのまま元の位置に戻る…3秒
[Point]
・背伸びをする際の腕は、耳の横か、それより後ろにする。
・横に倒す際は、手や頭を骨盤から遠ざけるようにすると、さらにGood
・一気に戻るのではなく、しっかり3秒かけることで、肋間を広げた姿勢に変わる。
まとめ
まずは、6秒エクササイズで肋間を広げよう!
慣れてきたら、6秒エクササイズで広がった肋間をキープしたまま、脚をあげてみよう。
肋骨、胸郭がパツパツに張った感覚があったら、なおよし。
ちなみに、肋骨が広がるとお腹が薄くなるという、嬉しい効果もある。
レッスン前に、休憩中に、気分転換に。
気軽にやって、回数を重ねるのがコツだ。
今日は、
左右1回ずつやってみよう!
全部で「12秒!」