ピルエットで振り回される・倒れてしまうなどの原因は、技術的な問題の場合【プレパラシオン〜回り始め4分の1回転まで】にあります。
回転の場合、ルルヴェの高さやバランス、足のポジションなどをどんなに気をつけても、腕に振り回された時点で、フォームが崩れてしまいます。
この記事では、ピルエットにおいて意識したい腕の動きについてをわかりやすく解説します。
目指すところ
ピルエットの腕を正確に動かしましょう。プレパに構えたら、腕は水平に動かしてアンナヴァンに集めます。この時、腕が上下しないように注意。倒れる原因です。すくい上げたり、肘が持ち上がっていないかを確認しましょう。感覚がズレている事が多いので、動画に撮ってチェックしてみるのがオススメ🍋
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) October 7, 2021
プレパラシオンからピルエット、そして フィニッシュ。このとき、腕を振り回してしまうと “ふらつく・ブレる・倒れる” などの直接原因となります。
ただ漠然とレッスンするのではなく、何を意識するのかをはっきりさせましょう。
脳内バレエ
一連の腕の動きを脳内バレエしてみましょう。シミュレーションは、体を動かすことができない状況でも試すことができます。
1、プレパラシオン
2、ピルエット
3、フィニッシュ
ここでのポイントは、2つあります。
・プレパラシオンで、腕をどのように構えているか。
・腕をどのように動かして、回転へ繋げているか。
プレパラシオンを正しく取ったら、アンナヴァンに構えている腕は水平に動かしましょう。
もう少し、具体的にみていきます。
動きのヒント
腕を水平に動かすためのヒントと大人に多い誤りを知っておきましょう。セットで知っておくと、比較対象があるため気づきやすくなります。
肘の向き
プレパラシオンでの肘の向きが正しいのならば、保持したまま動かします。プレパラシオンから両手アンナヴァンに集めるまでに、肘の向きが変わってはいけません。
大人に多い誤りポイント
□肘が床の方を向いていませんか
□肘が天井の方を向いていませんか
肘の範囲を広く取らず、【肘の尖ったところ】で向きをとりましょう。
ポジションでの肘の向き
□アンナヴァン…外向き
□アラセゴン…後ろ向き
高さ
少なくとも、肘と手首は同じ高さに保ちましょう。プレパラシオンから腕を動かし、両手アンナヴァンに行き着くまでに、肘と手首の関係が崩れないようにしましょう。
▶︎その前に…
□アラセゴン(第2ポジション)は正しくできていますか?
□アンナヴァン(第1ポジション)は正しくできていますか?
(お教室や先生の基本は、”バレエの基本” ができた上でやりましょう)
「水が流れるように…」と肩から指先にかけて、床の方に向けてしまうのは誤りです。これでは、腕をぶら下げてしまいます。
「水が流れ続けられるように」肘と手首は同じ高さにしましょう。
バレエの基本ができた上で、その他の方法をとるなら問題はないんだ。
水平に動かすためのチェックポイント
プレパラシオンで腕のポジションを正確にとり、腕を水平に動かすことの必要性がわかりました。
実際に、水平に動いているかどうかチェックをしてみましょう。鏡を見て、ゆっくり動かしてみるところからスタートしましょう。
【アラセゴンからの腕の動き】
□すくい上げていませんか?
□腕を上から被せていませんか?
□肘よりも手首が下がっていませんか?
□勢いで動かしていませんか?
【アンナヴァンからの腕の動き】
□肘よりも手首が下がっていませんか?
□アラセゴンまで開いていませんか?
□肘の向きが変わっていませんか?
余計な動作を減らしていくと、シンプルで美しい動きへと変わります。【腕を水平に動かす】確実にできるようにしましょう。
まとめ
回転に及ぼす腕の影響力を認識しましょう。
まだ、腕に振り回されていることに気づいていないかもしれません。振り回されているうちは比較対象がないので、気づくことができないものです。
少しでも、正しく動けるようになってきたときに気づくことができますので、あなたが当てはまるかどうかではなく、当てはまると想定した練習をしましょう。
□肘の向きや腕の高さを正確にとりましょう。
□腕は水平に動かしましょう。
□腕が水平に動いているかの「チェック」をしましょう。
【回転からトゥールへ】
『トゥール=回転』バレエのトゥールにする【基本原理】
腕のポジションでの肘の向きをチェックしてみよう。