膝が外を向きすぎることで起きるターンアウトの間違いとは?

1つの意味じゃないからこそ、奥が深い。

その深さを知ること、体験することも、大人ならではのバレエの楽しみ方なのでは?

ターンアウトを構成するエレメンツ。

また1つ、あなたにご紹介します。

ターンアウトって?

ターンアウト、アンディオールはバレエの指導言語ですから、「これさえできればOK」という単純なものではありません。

ここが、とても難解で、哲学的な程に終わりのない世界です。

この[終わりない世界を楽しめるか]は、バレエ継続や上達の1つのポイントのような気さえします。

さて、前置きはこの辺にして本題に入りましょう。

ターンアウトやアンディオールは、今お話しした通り、複合性の高いバレエ要素(エレメンツ)です。

例えば、骨盤。

その骨盤に関連する内腿。

股関節が関係しているわけですから、この辺りは「股関節のポジションを取ったり動かす準備」をするために必須です。

今日は、もうちょっとターンアウト自体の仕組みについてお伝えしたいと思います。

不適切な膝の向きが与えるものとは?

以前から、「ターンアウトとガニ股は同じじゃないよ」ということを言っています。

例えば、1番ポジションで立った時にこんな姿が見受けられたら。

  • 脚の間に隙間がある
  • 膝が曲がっている

これだとガニ股になりやすい状況です。

膝が不適切に外を向き過ぎてしまい、脚の形が歪むからです。

*脚の隙間に関しては、こちらの記事をお読みください。

脚を外向きにするのも、その前に「条件」が存在します。

この条件なしに、脚を外向きにしようとするとガニ股になります。

膝は、外を向きすぎてもターンアウトにはなりません。

ここ、とても大事ですのでしっかり押さえておきましょう。

おニャーさん
おニャーさん

つま先と膝の位置関係を先にとっておく必要があるんだ。

0ポジションをね!

大事なのは「向き」だけじゃない、ガニ股防止対策

さて、具体的に取り組みたいこと。

それは、位置と向きの整理です。

ターンアウトというと、ことさら[脚の向き]に関しての言及が増えます。

  • 太腿を回しなさい
  • 足を開きなさい

こうした指導言語は「向き(角度)」に対してのものです。

ただ、これだけだとターンアウトになりません。

ターンアウトをするとき、非常に大事なのに忘れがちなのが【位置】の指定です。

例えば、あなたはバットマン・タンジュを習う時に、向きと位置について先生から教わっているはずです。

例えば

  • 踵またはつま先から出しなさい。
  • 膝を外向きにしなさい。
  • 脚を回しなさい。

といった、脚の向き・角度をとるためのもの。

例えば

  • ◯◯の前や後ろに足を出しなさい。
  • 正面、横面に足を出しなさい。

といった、位置をとるためのもの。

ターンアウトの脚の位置は?

きっと答えられない人も多いでしょう。

そう、ターンアウトの脚の位置について、明確に言語化された状態で耳にすることはほとんどありませんから。

答えられなくても大丈夫、先生の話を聞いてないわけではありません。

ただ、大事なことですから、今頭に叩き込みましょう。

ターンアウトの脚の位置、これです。

 ▶︎脚の位置は変えない

わかりやすい例でイメージしてみましょう。

正面の姿を鏡にうつして確認します。

あなたは6番ポジションをとっています。

ここから1番ポジションになりましょう。

脚の向きを変えるとき、ほとんどの人は太腿の位置が外側にずれてしまいます。

そうすると、膝が不適切に外を向きすぎてしまい、ガニ股へと誘導してしまいます。

おニャーさん
おニャーさん

正面から見ていることを想定しているので、太腿が外にずれると言うことは、脚の間に隙間ができてしまい、膝が曲がるかその方向に働いてしまうということだよ。

さらに、これをやってしまうと股関節のはまりがベターではないために、フレキシブルに可動することができません。

もう一度、確認しましょう。

パラレルから開いたバレエポジションを取るとき、太腿の位置は変えません。

パラレルの2番ポジションから踵を動かしてターンアウトする場合でも、太腿の位置が内側に入ることはあっても、外側にずれることはありません。

これは、脚を寄せる・内転するだけではパワーが足りません。(補足参照)

もう、1アクション欲しいところ。

ここに必要なアクションについては、実際にWSでやってみましょう。

補足

内転=体の正中面に近づける運動

ポジションではなく[運動]であることに着眼したい。

セルフでやってみよう

[太腿の位置を変えずに角度を変える]

ターンアウトの前の準備をします。

太腿の間をつけたまま、脚を動かしましょう。

セルフでトライ!

  1. 椅子に座り、太腿をピッタリつける。
  2. 足を床から離したり、膝の曲げ伸ばしを行う。

太腿がしっかり接着されているのか、離れてしまったのか、自分でわかるように、太腿の感覚を身につけましょう。

おニャーさん
おニャーさん

これだけで太腿の間が離れてしまうようなら、バレエポジションがガニ股になっている可能性は非常に高い!

まとめ

ターンアウトのとっても大切なことがわかりました。

ガニ股の原因の1つも知ることができました。

この続きを、3月WSで行います。

どんな働きが必要なのか、ガニ股でないターンアウトを目指して、実際にトライしてみましょう。

ここまでをまとめます。

  • 脚を外向きにする前の前提や条件があります。
  • 膝が外を向きすぎるとガニ股になります。
  • 太腿の位置を取りましょう。

ファーストステップ♪

ターンアウトをする準備を今日中にトライしてみよう!

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