2022年7月19日開催 JBP大人専用バレエワークショップ
経験者向け「つなぎのステップ」~クオリティと体のセンスが表れる~
完全予約制、人数を制限している良さというのは、こういう時に感じます。
事前に受講生がわかっているからこそ、顔が見える場合には、それによって方針を作ることもできるわけです。
この日、予め決意していたことがあります。
それは、「この日は能書きや理屈、細かいところではなく、基本的なことをできるだけ[できるまで]付き合う」ということ。
能書きや理屈は、メモを取って、ちょっとやってみて「できた気分」になりがちです。
もちろん、これも大事なのですが、バレエは体を動かすものですから、これだけでできないのは当然です。
私たち大人は、その“当然“を忘れてしまったり、無意識に“悪用“しがちです。
これは、私も含めて。(なので、個人的には相当気をつけるようにしています)
この日、もちろんWSの目的を達成することも大切な課題でしたが、もう1つ、個人的に課題としていたことが、ここに関連しています。
話を聞いて、メモをして、ちょっとだけ動いて、できた気分に浸る喜びではなく
言われたことをやってみて、できなくて、試行錯誤して、体を動かす、夢中になる喜びを知る
参加者の皆さんは、いかがだったでしょうか。
この日、内容的には、予定した量の半分くらい。
個人的には、言いたいことの10分の1くらいにとどめたつもりです。
なので、この先の内容をいくらでも提案することはできます。
が、ここにとどめたことに意義があります。
今回もそれぞれに、今やるべき課題を提案しました。
人の課題をまねるより、それぞれの課題に取り組み、クリアすることが上達への最も近道です。
あとは、レッスンでいかに「アクセル」を踏み込めるか。
ここにかかってきます。
アクセルを踏み込むのが早いほど、踏み込む量が多いほど、レッスンで取り組んでいることが身につきやすくなります。
ここがゆっくり過ぎたり、踏み込んでいなかったりすると、順番を覚える前に終わってしまったり、課題に取り組む前に終わってしまったり、同じことの繰り返しになります。
アクセルを踏むのは、自分自身です。
心当たりがある場合は、意識してみるといいと思います。
実はこの日、食パンが「連結(れんけつ)」されたイラストが書いてあるTシャツを着ていました。(笑)
つなぎのステップというのは、単体そのものが美しいだけでは体をなしません。
正しく、次のステップに連結することが求められます。
つなぎのステップが、それそのもので終わってしまったら「つなぎ」にはなりません。
次に続くジャンプや回転、バランスを大成功させるためのエネルギーを生産し、かつ、美しくあることが求められるのです。
ここが奥深いところです。
また、さまざまなモディフィケーションの方法によって、アンシェヌマンの「色彩」が大きく変わります。
ステップを覚え、基本の動き方を習得したら、こうしたことに取り組めるといいですね。
提案はいくらでもできますが、実際に取り組めるかどうかは、また別の話になります。
ここまで、ぜひたどり着きましょう。
今は見えていない、楽しい景色が待ってます。
久しぶりに、バレエ動作をしっかり行いました。
また、一緒に踊りましょう。
蒸し暑い中、諦めずによく頑張りました。
ありがとうございました。
JBPインスタグラムにこの日の様子をアップしています。
ぜひ、ご覧ください。