日頃のエクササイズやストレッチ。
バレエのためのメンテナンスとしてだけでなく、実際のバレエ動作でどのように役立つのか、どんな悩みに対応可能なのかを知ることは、モチベーションアップや実用性を加えることになります。
ここでは、出来るだけ専門用語を省き、わかりやすい言葉でお伝えしたいと思います。
アンオーというポジション
使用する教材
大人のバレエ 踊りやすくするためにカラダを整える[バレエ参考書]
前回の記事…https://juncotomono.info/onya-balletschool-4/
今回も、16ページから19ページの解説をします。
前回は、「胴体と腕の分離 アンオー編」をお伝えしました。
アンオーは、”頭を小さく見せてくれる=スタイル良く見える” 素敵なポジションです。
リアルなJBP WS 4月プログラムでは、肩や前腕(肘から先)のプログラムを予定しています!
お楽しみに。
さて、”引き上げを邪魔をする淋しがり屋さん” とは、なんのことでしょう。
16〜17ページに記載していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
この “淋しがり屋さん” は、回転の時に猛烈アピールしてきます。
あなたに心当たりはありませんか?
▶︎引き上がらない
▶︎カラダをピンッと張れない
▶︎体幹が安定しない
これらの原因は、もしかしたら “淋しがり屋さん” かも知れません。
背中に力が入りにくくなってしまうのです。
胴体と腕の切り離しができるようになると、背中がしっかりしてきます。
⑤ピルエットが苦手なんです…
“ピルエットが苦手” という場合は、腕や肩の位置・動かし方をチェックしてみることいいでしょう。
「回る」ということだけで言及するなら、脚や体幹に多少問題があっても、腕の動かし方が上手ならば回ることは出来ます。
ところが、その逆はないのです。
機能的な肩や腕は、回転をも制すのかも知れません!
▶︎回転が苦手
↓
▶︎腕の使い方が苦手
という場合に多いのが、肩が本来の位置にないということ。
お留守なんです!
私たちは、常に腕を前にしています。
パソコン、スマホ、本を読む、包丁を使う、食器を洗う、掃除機をかける。
みんな腕を前にしています。
これが「普通」になっていますが、バレエを踊るにはちょっと不都合です。
このまま回り出すと腰が引けてしまって、回れなくなってしまうからです。
犯人はキミだ!
こんなときに、17ページに掲載の「ピキッ!」が入っていないか確認してみましょう。
▶︎アンナヴァンにしただけで
▶︎脚を動かしただけで
▶︎ルルヴェしただけで
▶︎ルティレで片脚になっただけで
▶︎回ろうとしただけで
出現していないか、あなたもチェックしてみてください。
これは、あなたが思っているよりも重大なことです。
場所を確認したら、マッサージからはじめてみましょう!
対応は同じ
”腕の動かし方がうまくいかない=回転が苦手”
色々なパターンがあります。
①肘が必要以上に、大きく張り出してしまう。
②肘が落ちて、脇が抜けてしまう。
③左右の腕の高さがズレてしまう。
などなど。
やってみるとわかりますが、①は力づくな印象、②はカラダに力が入っていない印象など、受ける印象は異なります。
とはいえ、腕が胴体から独立できず、腕にカラダが振り回されているという点では同じです。
①〜③まで見た目や印象が違っても、対応する内容は、実は同じなのです。
一緒にやろう!
17ページの「腕の作り方」をやってみましょう。
テキストには、二の腕の高さに対しての記載があります。
さらに “角度” をプラスできるとGOOD!
↓
↓
↓
①「腕の作り方」の手順に沿って、作ってみます。
②Step1の状態で [正面に対し、腕が平行] になっていることを確認しましょう。
▶︎肘や手首が肩より前に出ていませんか?
③Step2・Step3 へとすすみます。
もう1つ。
鎖骨の窪みに、お水が溜まるような凹みができていないか確認してみてください。
凹んでいなければ、OKです。
この状態をキープして、アンナヴァンを作ってみましょう。
これが、ピルエットのときの姿勢です。
この腕の位置をとりやすくするためには、18ページのエクササイズ&ストレッチをオススメします。
胸の筋をストレッチすると、バレエの立ち方が取りやすくなりますし、デコルテもキレイになります。
ここでのポイントとしては「肘を遠ざけながら、上げる」。
最も大事なのは、淋しがり屋さんが登場しないこと。
高さは、問題ではありません。
いかがでしたか?
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大人のバレエ 踊りやすくするためにカラダを整える[バレエ参考書]