「脇が落ちてる!上げて!」
実際に脇が上がるわけではなく、感覚を言い表した典型的な指導用語です。
さて、脇が落ちる原因と対策。
実際問題、何をしたらいいのか。大人に多い傾向を解説しましょう。
今回あなたにお伝えしたいことは、2つ。
腕の動きと関連しています。
脇と同時に腕も正しいポジション、正しいムーブメントに導くことができる「お買い得商品」です。
原因と対策
腕のポジションや動きとも大きく関係する「脇が落ちる原因」はコレ。
- 腕の動きに肩甲骨がついていってしまっている。
- 肘の向きを変えると腕全体の向きが変わってしまう。
脇が落ち、テクニックや体の動きに支障が出るだけでなく「お遊戯っぽく見えてしまう」原因です。
対策を解説しましょう。
対策1
肩甲骨は全く動かない訳ではありませんが、「最小限にとどめる」のが、バレエでの使い方です。
ここが、日常での腕の動かし方とは異なる点です。
では、最小限がどのくらいかと言うと【腕がバレエの形式を体現できる範囲】になります。
つまり、腕はバレエの形式をとる。
その上で、肩甲骨の動きは最小限におさめなければならない、ということ。
肩甲骨を止めようとしても、腕を動かせば必要な分は動きます。
バレエでは「肩甲骨を動かさずに腕を動かす意識」が必要です。
対策2
アームスのポジションでは、肘の向きが決まっています。
- セゴンは、後ろ向き
- それ以外は、外向き
肘の向きが変わるとき、腕も一緒に動いてしまうと脇が落ちます。
特に悪目立ちしやすいのが“アラセゴン“、第2ポジションです。
手首や肩を動かさずに肘の向きを変える実験をしてみましょう。
対策2-2:やってみよう
- 手の平を床につける。
- 肩の向きを変えずに、肘を「グルリ」と動かす。
各ポジションで、肩や手の向きを変えずに肘の向きを変えられる可動が必要になります。
大人からバレエをはじめた人の場合、肘だけを動かす事が苦手なケースが多く、肩や手まで一緒に動いてしまいがちです。
結果、肩甲骨が必要以上に動いてしまいます。
この可動をしっかり、つけておきましょう。
脇が上がるメリット
重要性を認識しましょう。
脇が上がると、こんないいことがあります。
- 体を正しく支えることができる。
↪︎いわゆる体幹が強い - 余分な力みがなくても踊れる。
↪︎力任せにならない、動きに軽さが出る - バレエらしい、形式に沿った動きになる。
↪︎お遊戯っぽい動きではなく「サマ」になる - 体を高い位置に吊り上げたまま動ける。
↪︎重さの分散ができるため、体が軽い
脇が落ちる原因と対策。
まとめましょう。
- 腕を動かす際は、肩甲骨の動きを最小限にしましょう。
- 手首と肩を動かさずに、肘を動かせるようにしましょう。
- 脇を上げるとは?
- ポールドブラとの関係
- バレエステップで脇を上げる
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あなたにクエスチョン♪
脇が落ちないようにするために、どうしたらいいのかな?
2つあったよ。