骨盤グラグラ。もしくは、ポジションが取れていない。
骨盤というと角度(前傾・後傾)ばかりにフォーカスしがちですが、側方から見た時の「位置(ポジション)」もとても重要です。
前後傾の原因になったり、股関節可動を阻害する原因にも。
さあ、一緒に確認してみましょう。
大人に多い“症状“です。
- そもそも、バレエポジションを取った時点で骨盤が引いている。
- 脚を前後に出す動きで骨盤もズルズルとついていってしまう。
- 引き上げようとして、脚を引いてしまい骨盤も後ろに移動してしまう。
- ロンドゥジャンブなど脚につられて腹踊りをしてしまう。
特に、前後の動きは気をつけないと、骨盤がついて行きがちです。
また、バレエに慣れてくると、反対に引き過ぎてしまう傾向も。
いずれにせよ、脚が動いても骨盤のポジションはキープしましょう。
さっそく確認
静止と動作の2パターンで確認してみましょう。
今回あなたにお伝えするのは、ざっとした「あらすじ」のようなもの。
これができればOKではなく、実際のバレエでは、もっと厳密なポジション取りが必要です。
その上で、この内容は、先生に言われる言われないではなく、あなた自身が積極的に確認しましょう。
つまり、先生が注意や提言をできる段階まで、あなた自身であなた自身を引き上げるのです。
問題が何か、できていないことは何かが先生にわかるまでは、自分でやる必要があるよ。提言できる状況になるところまで、積極的に取り組もう。
静止の確認
- バレエポジションに立つ
- 足(脚ではない)の上方に骨盤を設定する
- 側方から確認する
これ以上、後ろに引くことはありません。
大きく高く脚を動かすときも、骨盤が傾くことはあっても、位置が引くことはありません。
動作時の確認
- 静止の確認③までを行う
- 骨盤の位置を変えずに、前と後ろにタンジュをする
つまり、タンジュをした②でも、骨盤は支持足の上方にあります。
ただし、これはあくまで、側方から見た「前後位置」についてになります。
正面から見て、支持足つま先の方に、骨盤をスライドさせるという意味ではありません。
動作時の確認の補足
ちなみに、正面から見た時の骨盤の位置は、どうなるのか説明できますか?
5番ポジションから、横にタンジュをするとき、正面から見た骨盤はどのようにしたらよいでしょう。
それは、動かさない。
つま先の方に寄りかかってしまう人が多いですが、これは誤りです。
しっかり乗ることと、寄りかかることは異なります。
つまり、こういうこと
タンジュでも、ロンドゥジャンブアテールでも、プレパラシオンで取った5番ポジションから位置を変えずに、脚を動かしましょう。
動かすのは脚です。
骨盤ではありません。
また、重複しますが、脚を高く上げるときには骨盤が傾きます。
位置は原則変わりません。(上級者や、量を出せる場合はアラセゴンにおいて多少変わります)
傾き(角度)と位置(側方からと、正面からの2点)は別ですので、問題を混同しないように注意しましょう。
骨盤がどうあるべきか。
まとめましょう。
- 骨盤は足の上方に設定します。
- この位置を変えずに脚を動かします。
- 動かすのは脚、骨盤ではありません。
- 傾きと位置を分けましょう。
タンジュをしても高い体
バレエの体を作る
ファーストステップ
次のレッスンまでに、前と後ろのタンジュで確認しておこう!