ピルエットの着地の定番。
それは、ランジの4番です。
ここに美しく着地したい。
この記事では、うまくいかない原因と着地のヒントをお伝えします。
“美しいピルエットの着地”について教えて!
まず、定番の着地を確認しておきましょう。
- ランジの4番ポジション(広い4番ポジション)
- 前側の脚は、プリエ
- 後側の脚は、伸ばす
- 両足共にアテール、足底を床につける
両脚とも膝を曲げていたり、後側の踵が浮いていたり。
【何気に】きちんとポジションが取れていない例を見かけます。
ピルエットアンデダンのプレパレーションとしても活用しますので、正しい形をしっかり覚えましょう。
回る事がどうこうの前に、無意識でも出来るようにしておこう!
美しい着地ができない原因を整理
状況と原因を整理しますが、「解決方法をさっさと教えて!」という場合は、読み飛ばしてください。
この場合の「うまくいかない」多くは、回り終わりで既に形が崩れてしまっていることにあります。
⬇︎具体的な例
- 上体が前に倒れる
- ルティレ(パッセ)のつま先が支持脚から離れる
- 腕の形が崩れる
- 体全体が倒れてしまう
- ランジで足底を床につける事ができず、浮いてしまう など
これらの原因を整理すると2つのグループにまとめることができます。
それぞれ、無意識の場合も含まれます。
- ルティレの足が床に着く前に、上体が前に倒れる。
- 支持足に降りようとする。
①は、ポーズの姿勢を作るのが早いのが原因。
②は、片足着地(補足参照)とランジに着地することは、別だということを認識しましょう。
改善方法としては、②を意識することで、①の改善がしやすくなります。
改善は、順を追って感覚を体に入れる
背中まっすぐ、回り終わりまで美しい形をキープ、着地も美しく。
【お行儀のよいピルエット】に改善するための4ステップ。
想定される余計な動きをセーブすることも考えられていますので、この順に練習しましょう。
美しいフィニッシュをするための4ステップ
- フィニッシュの4番ランジの体重配分➡︎【前:後ろ=3:7】
後足に体重を多くかける意識を持つ。 - ルティレルルヴェ+アンナヴァン➡︎アンナヴァンのまま①の4番に降りる。
- ピルエット➡︎アンナヴァンのまま①の4番に降りる。
- 通常通り、4番で腕の形をとる。
注意点
①後ろ足に体重を多くかけても形は変えない。この感覚をしっかり覚えておくこと。
②③後側の足底が浮きやすいので注意。
④普段のレッスンで使っている腕の形で良い。デミセゴンや第3アラベスクの形など。
解説
①後足の体重の多くをかけようとする事で、姿勢を保持しやすくなる。
支持脚の膝が早く曲がってしまうと、上体が前に倒れやすい。
②背中をまっすぐに立てたまま【背中を後ろ】にすることを覚える。
③腕を使わずに着地することで、腕に振り回されずに着地する事を覚える。
④仕上げ。
ピルエット&着地 ステップアップポイント
ポーズの形は、最後の最後に作ることを意識しましょう。
つまり、着地ギリギリまで「ピルエットの形を引き伸ばす」事が重要です。
難しく考えすぎても、コーディネーションがうまくいきません。
ピルエットの姿勢を、いつもより2秒長くする事を心がけてみましょう。
回りながら、カウントを数えるのが効果的だよ。
いつもより+2で数えてみよう。
まとめ
美しいピルエットの着地。
まとめましょう。
- 体重配分を調整しましょう。
- 上体をまっすぐに保ったまま、ポーズに降りましょう。
- 背中を後ろに着地しましょう。
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