子供は、さほど気にしなくていいかもしれない。
けれど、大人は年齢を重ねるほどに、意識したい項目がいくつかあります。
「たくさんやることがあって、何が何だかわからないわよ!」
そう思う時もあるでしょう。
その気持ちを楽しめる方向に変換していきましょう。
そう、対処すればいいのですから!
お腹の重さは、背骨の形状を変えてしまうという事実に対応しよう
お腹がフラット(出ていない)と、何がいいのでしょう。(補足参照)
▶︎お腹の重さによって、体を変形させない
具体的な例を知った方が、もっとイメージしやすいですね!
- 反り腰
- 肋、肋骨が開く
- 胸が突き出る
コレらは要するに、背骨の形が変わってしまうことで起きている現象です。
立ち姿が崩れてしまったら、引き上げやアンディオールどころの話ではありません。
お腹が出てしまうと、感覚的な問題以前に物理的・アライメント的な問題が発生してしまいます。
「お腹が出ていても引き上がっていたらOK」ではなく、「出ていないこと」が重要。
こうしたことをバレエで意識し、必要な筋肉に刺激を送れるようになると、日常生活でも美しい姿勢を保ちやすくなります。
「でも、気づいたら緩んでしまう」という悩み
「意識している、けれど気づくとレッスン中にお腹が緩んでいる、出てしまう」
あなたがそうした悩みを抱えているならば、良くなります!
実際に、本当に、お腹が出ている場合は、このいずれかの場合がほとんどです。
▶︎出ていることに気づいていない
▶︎出ていることを気にしていない
▶︎出ていても引き上げればいいという、間違った雑学を持っている
あなたは、コレではないのです。
気づいていたり、なんとかしようと思っている時点で、コレではありません。
ではなぜ、あなたのお腹が緩んだり、出たりしてしまうのでしょう?
それには、筋力云々以前の“背景”を知っておく必要があります。
プロのダンサーを目指す子供たちは(プロを目指さなくてもやっているが)常にお腹をしまい続ける練習を積み重ね、訓練しています。
ダンサーや先生方は、ここを必ず通っています。
▶︎レッスン中、常にお腹をしまい続ける
▶︎週に何回ものレッスンで、何年にも渡って訓練し続ける
そして、レッスンの時には反射的にお腹をしまえる、それが特別なのではなく「フツウ・アタリマエ」になるレベルにまで訓練しているのです。
では、大人はどうでしょう。
▶︎がんばってお腹をしまおうとする
▶︎しまいきれない時がある
▶︎意識すればできるようになった
習慣ではないことをここまでできたら、素晴らしいものがあります。
一方で、バレエを踊るとなると別の問題が発生することもあります。
そうです、先ほどから言っているこれ。
▶︎意識しないと緩む、出る
▶︎気づくと緩んでいる、出てしまっている
ダンサーや先生は、あれだけの年数をかけて、練習というよりも「バレエという職業訓練」をしてきているのです。
あなたがこうなってしまうのは、あなたが悪いとか、できないとか、そういうことではなく、圧倒的に時間が足りていないのです。
ならば、大人用に対処すればいいのです!
対応すればいい、ベーシックから大人にあった方法に切り替えよう
気づくと緩んでしまうなら、対応できる方法に切り替えましょう。
もちろん、バレエのベーシックを知った上で。
バレエのベーシックな胸式呼吸と腹圧のかけ方が常にできるなら、そちらで良いのですから。
とはいえ、どうしても緩んでしまうのが現状。
ここを打開するためにも、定期的にお腹を引き締める対処法を覚えましょう!
【お腹のしまい方】
- 正しく立つ。
- 息を吸って、胸郭を膨らませる。
- 息を吐いて、お腹をプレス(薄く)する。
ポイントは、③息を吐くときに[背の高さ]を変えないこと。
むしろ、頭で天井を圧し上げるようにします。
もう1つ。
③で息を吐く時に、②で膨らませた胸郭の大きさを変えないこと、萎ませないこと。
このお腹プレスを、定期的に入れることで、お腹が無意識に緩むのを防ぎます。
- プレパラシオン
- バーレッスンで、支持足を変えるとき
- 足の動きが止まるとき(stay)
- ポジションに戻るとき
- フィニッシュ
まとめ
大人特有の問題に取り組む場合は、ベーシックな方法と大人用の対応が必要だということがわかりました。
どうありたいのか念頭に、効率よく対応しましょう。
JBPでは、大人の体の機能問題に取り組んでいます。
1月も、体作りWSがありますので、ふるってご参加ください。
ここまでをまとめましょう。
- ダンサーや教師は、たくさんの時間と訓練でお腹を常にしまうことができています。
- ベーシックな方法だけでなく、大人に必要な対応もしましょう。
ファーストステップ♫
今日中にお腹のしまい方をやってみよう!