新しいことを身につけるには、それまで培ってきた「知っていること」を複数組み合わせます。
1つ、1つは知っていることでも、組み合わせによって化学反応が起きるのです。
技術的にはもちろんですが、ボディデザインにも大きく影響する「長い脚と高い骨盤」について。
重心をちょっと変えてみると、疑似体験ができます。
横方向へ重心を移動させる
「重心を変える」難しく考え過ぎずに、重さの移動と捉えてみましょう。
シーソーや天秤をイメージすると分かりやすいかも知れません。
一方に重さをかけると、もう一方が持ちあがる。
この原理を活用して、横方向へのポールドブラ(カンブレ)を復習しましょう。
ポイントは3つ、そのうちの2つがこちら。
- 体のパーツ毎に動かす
➡︎「背骨を1つずつ動かす」は大人には不向き - 上のパーツから動かす
➡︎頭が動いていないのに胸から動く、などはNG
そして、3つ目のポイントが大人の苦戦ポイント!
まず、気づくことが難しい。
ですから、できていないものとして確認すると間違いありません。
Bになっていると、倒した側の膝が緩みやすい、脇腹が伸びた感覚がないなどの症状が現れます。
適切に動けているかの判断は、症状を参考にしても良いでしょう。
Aのように適切に動けていれば、傾けた反対側の踵が浮きやすくなったり、腰骨が高くなります。
この横方向へのポールドブラを活用して、疑似体験をしてみましょう。
正しく出来ると、脇腹がよく伸びるよ!
重心移動を活用した疑似体験をしてみよう
踵が浮いたり、腰骨が高くなることで、長い脚の感覚をつけることができます。
横方向へのポールドブラを活用して、バレエ動作を試してみましょう。
- 横方向への“正しい”ポールドブラをする。
- 体を横に倒したまま、しっかり膝を伸ばし、浮きたくなる踵を床に近づける。
- そのままバレエ動作を行う。
例)タンジュ、ロンドゥジャンブ、ディベロッペなど
浮いてきそうな踵を床につけようとすることで、脚が長くなります。
この時の動作側の腰骨の高さ、脚を伸ばした感覚をしっかり覚えておきましょう。
体を真っ直ぐにしても、同じように出来るようにしよう♪
まとめ
長い脚と高い骨盤は美しいだけでなく機能的です。
バレエの基礎であり、体を動かす広い意味での運動の基礎。
JBPでは、12月にバレエにおける前方移動(重心移動)の方法をプログラムでお伝えします。
腰がひけたり、おしりが出るなどしてサマになりにくい前方移動も、どうしたらバレエらしい動きになるのかがわかります。
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『骨盤立てたままのバレエの移動』“脚で押す 動きのコツとポイント”また、この記事で取り上げた正しい重心移動のためには、ウエスト回りがしっかりと保たれていることが必須になります。
こちらも12月に行います。
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『体作りのワークショップ』“腹部引き締めと腰を強くする”日常からバレエの動きへと変化させていきましょう!
ここまでをまとめます。
- 適切な方法で横方向へのポールドブラで体を伸ばしましょう。
- 横方向へのポールドブラをしたままバレエ動作を行い、この時の長い脚と高い骨盤の感覚を覚えましょう。
ファーストステップ♪
次のレッスンまでに横方向のポールドブラを確認しておこう。