やる気があるのならば、それが先生に伝わることはとても大切です。
なぜならば、先生も[あなたが指導を受け入れる気持ちである]と感じることで、あなたが欲しい助言をしやすくなるからです。
あなたの気持ちがしっかり伝わるように、行動で示しましょう。
実際にバレエ教師から多く耳にする、この項目についてお伝えします。
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やる気があるってことを先生に伝えたい、先生とのコミュニケーションをとる土台いかなる理由であれ、これを最優先すべき理由
レッスンでは、意識したり・気をつけたり・覚えなきゃならないことが、たくさんあります。
- 順番
- バレエステップ
- 音楽
- アンディオールや引き上げなどのエレメンツ
- 基本動作の方法
- 体の動かし方 など。
あなたが慌てたり、何かに取り組もうとしている気持ちは分かります。
その上で、それでも何より第一優先せねばならないことがあります。
それが【プレパラシオン】です。
「そんなの知ってるし、わかっているよ!」そう思うかもしれません。
が、あなたの知っている・できているプレパラシオンが、先生の思うプレパラシオンと一致しているとは限りません。
おそらく、一致していないでしょう。
そうでなければ、こんなに多くの先生が「プレパラシオンを取ってくれない!」と悩むはずはありません。
つまり、あなた自身は「プレパラシオンができた」と思う動きでも、先生から見たら「なぜプレパラシオンをやらないの?」となっている可能性アリ。
このままにしておくと、ボタンのかけ違いになってしまうかもしれません。
それは、悲しいことです。
そうなる前に、先生に伝わるプレパラシオンを、こっそり練習しましょう!
さて、ここで “なぜ、プレパラシオンを第一優先すべきか” について、お話ししておきましょう。
例えば、順番が覚えられなかったり、ステップができなかったり、体の動かし方がうまくいかない場合、先生は指摘をするかもしれません。
その上で、あなたの状況を理解しようとはしていることでしょう。
- 順番が難しかったのかな?
- やり慣れないステップだったのかな?
- まだ体に馴染んでないのかな?
- 今日は調子が良くないのかな?
- 何か集中できない理由でもあるのかな?
先生も子供ではありませんし、指導のプロです。
できない事実は事実として指摘したとしても、こうした事情があることくらいはわかっていることでしょう。
では、プレパラシオンを思うように取っていない場合はどうでしょう?
▶︎プレパラシオンができない
▶︎プレパラシオンをやらない
プレパラシオンが取れていない場合に感じるのは、圧倒的に後者。
それは、順番や技術的な難度による障害が“極めて少ない”からこそ起こる印象なのです。
そして、最終的にはこんな印象になります。
▶︎できることをやっていない
逆の言い方をすると、順番が覚えられなくても、技術的にできないことがあっても、先生が合格点を出せるプレパラシオンをとっていると
▶︎できることはやっている
▶︎できないことがあっても、やろうとする意思はある
▶︎地味なことでもコツコツ取り組める
▶︎習うという気持ち・姿勢がある
このように受け取りやすくなります。
できることをやっているというのは、非常にポイントが高いのです。
プレパラシオンの重要性、理解できましたか?
もちろん、バレエ的・技術的・身体的にも大事なことではありますが、細かいことよりも、先生とのコミュニケーションを取るために重要だと言うことを認識できれば、まずはOK!
シンプルなプレパラシオンを身につけましょう
まずは、バーレッスンにおいての最もシンプルなプレパラシオンを身につけましょう。
センターレッスンのプレパラシオンは、この応用になります。
また、同じバーレッスンのプレパラシオンでも、これ以外のものもあります。
その上でまずは、最も動作数が少ない、このパターンを覚えましょう。
と、その前に、プレパラシオン静止編を復習をどうぞ。
さて、話を戻します。
今日のテーマは、コレ。
▶︎前奏での[アナヴァン〜アラセゴン]に腕を動かすプレパラシオンを覚える。
この場合、一般的にはカウントで言うところの「7、8」で行われます。
では、手順を説明しましょう。
- 「7、8」を表と裏に分ける。
- 表と裏に分けたものを、さらに2分割する。
- それぞれで何をするのかを把握し、カウント通りに動く。
今日は、カウントを日本語で数えます。
①「7、8」→「7・と/8・と」というように数えます。
②「7」→「し・ち」というように「し」と「ち」に分けます。
「と」→「と・お」というように「と」と「お」に分けます。
ここまでが準備。
③でいよいよ、アナヴァンからアラセゴンへと腕を動かします。
と、ここであなたに知っておいて欲しいことがあります。
今現在、あなたがプレパラシオンをしっかり行ったとしても、伝わりにくい理由。
▶︎動きが流れている、静止がない
▶︎カウントが毎回違う
前者は、だらしない動きの印象を生み出し、後者は自分勝手に動いている印象を受けてしまいます。
もちろん、あなたの気持ちではなく「印象」です。
とはいえ、バレエにおいては「印象」が全てと言っても過言ではありません。
大事なのは、表れた形なのです。
プレパラシオンを取るにしても、ここをクリアする必要が出てきます。
そのために必要とする適切な取り方が❸になります。
早速やってみましょう!
- 「し」でアナヴァン
- 「ち」は保持(静止)
- 「と・お」でアラセゴンに開く
- 「は・ち」は保持(静止)
ほとんどの人は、保持がなくダラダラと腕が動き続けてしまいます。
②は、静止を入れる事でジャンプなどで腕と一緒に体を上げる動作に役立ちます。
また特に、④の静止を抜いてしまうと、センターレッスンでのプレパラシオンの準備が取れません。
特に、指定がない場合は、このカウントを守り、必ず「保持」する時間を作りましょう。
保持とは、バレエの特徴的な言葉であり、動きです。
このカウントで動くところ、保持することをはっきりさせることで、緩急のついたメリハリのある動き、そして、活き活きと音楽を表現することができます。
くれぐれもダラダラと動かないように気をつけましょう!
まとめ
プレパラシオンの重要性が、改めて認識できましたね。
今回お伝えした、バーレッスンでのシンプルなプレパラシオンは、必ずできるようにしておきましょう!
JBPでは、プレパラシオンでできている必要のある正しい立ち方について、1月WSで詳しく取り上げます。
「まっすぐ、お腹引き上げて」など、漠然としていたものを、明確化することで、先生に伝わる立ち方に変わります。
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『2番ポジションを正しく』“立ち方とアンディオールの土台”ここまでをまとめましょう。
- プレパラシオンは、あなたの気持ちを先生に届けます。
- 先生の合格点をもらえるプレパラシオンをしましょう。
- カウントの取り方、保持をしっかり入れて、バレエ形式に沿ったものにしましょう。
ファーストステップ♪
次のレッスンまでに、プレパラシオンを練習しておこう!