センターレッスンなどでよくわかるアテールのグラグラ。
同じグラグラでも「グラつき方」によっては要注意。
足裏からのシグナルが出ているかも知れません。
こんなシーンで、その「症状」を見ることがあります。
全て、センターレッスンの方がはっきり出ます。
- 片脚を大きく動かしているとき
- 片足アテールに立っている時間が長いとき
- 支持足を入れ替えるとき
具体的には次のような動作でグラつきを見かけます。
- センターレッスンで
- ゆっくりとしたディベロッペや、ロンドゥジャンブ系、プロムナード
- グランバットマン
- 支持足が変わらない、または、バランスを取るとき
- 体重をかける足が変わる瞬間
この中でも最もイメージしやすいのは、アダジオでのゆっくりとしたディベロッペやプロムナード。
想像しながら、あなたの心当たりを探してみましょう。
先にお伝えしておきますが、グラつくことが悪いと言っているのではありません。
問題は、あくまで「グラつき方」なのです。
グラつきがないと、逆に体が倒れてしまったり、フォームが崩れてしまいます。
私たちは、グラつきながらバランスを取っているのです!
↑ここ、とっても大事。
しっかり頭に叩き込んで、読み進めましょう。
大きく2つ、グラつき方
あなたは、どちらに該当するでしょう。
(例)センターレッスン、アダジオでのディベロッペやプロムナードで
- 足裏がコロコロと動き、足と足首が小刻みに動いている。
- 膝が曲がり、太腿や胴体、頭、腕などが一塊になって、大きく揺れる。
こうして文字にするとわかりやすいですね。
①は、足や足首といった“床に近いところ“ かつ、なるべく小さなエリアで何とかしようと奮闘しています。
②は、①とは対照的に“床から遠ざかったところ“ が大きく揺れ、足元を見ると、①の人に比べて、あまりグラグラしていません。
そう、足元は①の人よりもグラグラしていないのです。
その代わり、上体や腕といった「目立つエリア」がとても大きく揺れるのが特徴です。
①足裏や足首のセンサーON
①のように、足裏や足首がグラグラするのは、特に問題ありません。
崩れたバランスを元に戻そうと(バランスを安定させようと)足裏や足首のセンサーがしっかり働いている証拠。
もちろん「グラつきを少なくし、体を安定させたい!」そう思われると思いますが、体の機能としては問題ありません。
それは、ここでお話ししているよりも、先の段階になります。
あなたがここに該当するのであれば、ぜひ、次の段階へと進んでください。
ここに該当する場合は、遠慮しないで先に進むことが大切。その方が、体の機能的にもGOODなんだ。
②早めに対処しましょう。
もう一度、詳しく「症状」を整理しましょう。
1つでも該当したら、なるべく早めに対処することをオススメします。
センターレッスンでのアダジオ、ゆっくりとしたディベロッペやプロムナードで
- 膝が曲がる、緩みやすい
- 上半身が大きく揺れやすい
- 腕:指定のポジションから外れ、大きく動かすことでバランスを取ろうとする
- 頭:上半身と一体化し、一緒に揺れてしまう
- 太腿や骨盤が揺れる、動いてしまう など
これらを総合的に捉えると【高齢の方がバランスを崩しそうなときに、よく見かける仕草】に大変よく似ています。
詳しく解説すると、かなり難解になるのでここまでにしますが、この言葉から察しましょう。
こうしたことを放っておくと、この問題だけなく「体を動かすこと全般」に影響を及ぼします。
日常、負担になりにくい対策をお伝えしますので、あなたが「どうにかしたい!」と思うならば、今すぐ、やってみましょう。
バランス力の復活を促す
足裏や足首のセンサーを少しでも働かせるために。
最初は、足首をセルフで取り組むのは難しいので、足裏を対策しましょう。
“足裏のバランス力復活=センサーを少しでも働かせる“ために、必要なことは2つ。
- 足裏を刺激する
- 足裏の筋肉をつける
【膝が曲がり、上半身が大揺れ=足裏のセンサーが微弱 または 働いていない】
全員に当てはまるのが、足裏の筋肉がまるでないこと。
足裏がペラペラでは、センサーもどんどん弱ってしまい、崩れたバランスを元に戻そうとする力が働きません。
やってみよう:刺激編
①とにかく、触る
とにかく刺激を送ること。
- 擦る、摩る
- 叩く
- つまむ
- 押す
- 触る
とにかくなんでも構いません。
刺激は、皮膚から受けます。
ですから、触るだけでも違うのです。
難しく考えず、とにかく足裏を触りましょう。
マッサージやエクササイズじゃなくてもいいんだ。何かしながら「癖」のように、足裏を触ってみよう♪
ステップアップしたい場合は、こちらもどうぞ
足 “足指・足裏・甲“ 大人のためのバレエフット改造やってみよう:筋肉編
足裏の筋肉をつけましょう。
最も、合理的なのは「正しい姿勢と正しい荷重」をとり、足裏に体重がかかること。
その上で、その材料となる足裏の筋肉の活動を促してみましょう。
正しい姿勢を取るのは大切だけど、日常からしていることだからこそ、染みついてしまっている。セルフで直すのは、難しいんだ。
だから、筋肉からアプローチしてみよう♪
バレエの荷重は、日常でも応用できる
⬇︎残り1名さまの受付となっております。
荷重を変える 全身へ波及する ”目指すべきは【最適化】”ここでポイントとなるのは、筋肉が収縮(働く)状況を作ってからじゃないと、筋肉も働いてくれないってこと。
ゴムを伸ばすと縮もうとする力が働くのと同じで、“距離をとる→縮める“ことで、足裏の筋肉が働きます。
大人の生活に適した【足裏】発想と方法距離をとる=ステップ1
筋肉を収縮する=ステップ2
それぞれ該当します。
やってみましょう。
足裏や足首では、崩れそうになったバランスを安定させようとするセンサーが働きます。
センサーがうまく機能しないと、バレエで求められるフォームも崩れます。
足裏を触る、筋肉に刺激を入れるなどしましょう。
参考
体幹を安定させるポイント
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