荷重と重心は、別に考えるべきです。
その上で、そろそろ重心の話をしましょう。
これは、荷重について、一定程度の知識と実践をした人向け。
「まだ、やっていない」という方は、そちらからはじめましょう。
それ以外の人は、先に読み進めましょう!
参考
荷重を変える 全身へ波及する ”目指すべきは【最適化】” 全ての土台となる荷重:意識したいこの場所重心とは【物体の重さを1点で支えた時、釣り合う点】のことを言います。
バレエにおいては、
- なるべく重心を移動したくない
- 積極的に重心を移動したい
両方ありますので、見極めが必要です。
また、重心移動と言っても
- 正しい重心移動
- 誤った重心移動
があります。
ただ、重心を移動すればいいというわけではありません。
大人の重心事情
正しい重心移動。
大人の場合は、圧倒的に苦手なケースが多いのが実情です。
- 重心移動しない方が良い動きで、無意識に移動させてしまう。
- 積極的な重心移動を求められる動きで、移動ができない。
こうした傾向が強くあります。
では、なぜ大人は【正しい重心移動】が苦手なのでしょう?
心当たりを見つけてみましょう。
- バランスが崩れやすい。
- 頭が動くことに慣れていない
- 体が無意識に「怖い」と感じてしまう。
要するに、こんなことが起きているのです。
- バランスが崩れ、失敗する、崩れることが怖いので
- 体にストッパーがかかってしまう
- 結果、必要な重心の移動を躊躇してしまう
では、どのような動きで表れやすいのかを整理してみましょう。
やりにくくなっている動作の例
ここでは、とてもわかりやすい動作のみにズームイン。
まずは、わかりやすいところから自覚し、徐々に細かい動作や所作に目を向けていきましょう。
- アラベスク
- グランバットマン
- 高さを出す場合のディベロッペ
- 両足から片足になる、もしくはその逆 など
最もわかりやすいのは、支持脚を変える際の重心移動や小さな動きの重心移動ではありません。
場所は変わらないけれど、重心は変わる。
最初に取り組みやすいのは、グランバットマンなどの大きな動きです。
また、正しい重心移動においては、頭の位置が重要になることを忘れてはなりません。
支持脚が変わる、場所が変わる。これだと、運動の要素が複雑になるから、重心にズームインしにくいんだ。
まずは、こうした大きめのバレエ動作で、正しい重心の移動を覚えよう。
知っておこう「バレエの重心移動」
ただ重心を変えただけでは「バレエで求められる正しい重心移動をしている」とは言えません。
バレエの重心移動は、運動原理に則った重心移動の法則と一致しています。
また、正しい重心移動では「頭の位置や高さ、向き」が変わります。
あらかじめ、この状態に慣れておくことが必要です。
正しい頭の動きを出せないと、重心が正しく移動できないからです。
準備をしよう
バレエレッスンの中で、頭の位置を大きく動かす動作があります。
バーレッスン、プリエなどと組み合わせて出題される[前方へのポールドブラ]で慣れておきましょう。
⬇︎いつもの方法にプラス
- 体が最も脚に近づいた時
- 脚を見るように
- 顔面を脚に向ける
- 後頭部を正面に見せる
バランスが崩れそうな瞬間、揺らいでいる瞬間を体に経験させましょう。
大人が苦手な重心移動について。
まとめましょう。
- 重心移動をする際に起きる「無意識のストッパー」を解除しましょう。
- 大きな動きで、正しい重心移動を覚えましょう。
- 正しい重心移動では、頭がどうあるかがポイントです。
重心移動ベーシック編
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次のレッスンまでに、前方へのポールドブラを確認しておこう。