2022年11月29日開催
【JBP大人専用バレエワークショップ】
16時20分〜
大人のための『アラベスク作り方』
19時20分〜
苦手克服プロジェクト『カウント~概要から詳細へ』
ご参加頂き、ありがとうございました!
アラベスク、カウント共に、複合性の高い課題に取り組みました。
ウィークポイント・ステップアップへの課題、「これをすれば良くなる!」という手応えを感じていただけたなら嬉しく思います。
レッスンでできること、自主的にやっておく必要があることもありますが、要点を絞って、効率よく取り組んでいただければ、と思っております。
それでは、よかった点や今後の課題、感想などをお伝えします。
約2週間後には、復習記事・思い出し記事を出します。
今回、「絶対に忘れてほしくない項目」に関しては、そのものを記事としましたので、ぜひご活用ください。
アラベスク
本音を言いましょう。
私個人としては、フェーズ1の様子を見ていて、顔面蒼白になっていました。
「これは…運動連鎖的にちょっとまずいことになっているぞ」というのが本音です。
通常ではあまり考えられないことが起きていたからです。
ともあれ、フェーズ1〜3と、段階を踏んでいき、センターでの仕上がりを見ると、とても素晴らしい出来だったと思います。
基本的な、オーソドックスなアラベスクには、かなり近づいています。
ここから先は、好みや視点によりますが、この日作ったアラベスクは、大人が最も美しく、効率よく、安全性の高いものになりますので、好みあれど、このフォームは忘れないようにしましょう。
ポーズとしての形自体はとてもよくなりました。
その上で、アラベスクになるまでの過程について1つだけ言及をしたいと思います。
それは、「顔の向き」
アラベスクに至るまでに、顔が下を向いてしまい脚が上がりきったところで顔が上がる。
ほとんどの人がこのようになっていました。
これをやってしまうと、先生からすると恐らく[寝そべって、背中が起きていない印象]を持ってしまいます。
起きていたとしても、です。
バレエでは、下を向くという動作はありません。
正面を向いたままアラベスクに到達できるようにすると、クラスレッスンも円滑に進むことでしょう。
今回は、アラベスクの構造原理を取り上げましたが、ここに、ローテーション系の動きやアームスのポジション、半身の使い方などがプラスされていきます。
ローテーション要素を除いたとしても、胸をしっかり起こし、肩甲骨を起こし、背中のラインを生み出すためにも、胸椎の可動はもっともっと欲しいところです。
夜の開催にはなりますが、この胸椎の可動とローテーション、アームス、半身の使い方を集中的にトライするプログラムが1月にあります。
せひ、ご参加いただき、この日の内容とリンクさせてみてください。
参考
『回旋を出す』“胸椎の可動 アラベスクへの発展”参考胸椎の可動はこちらでも取り上げます。
『鳩尾を動きやすくする』“デリエールの可動と背中を使う”参考体を伸ばして動かす=可動を広げる
『体を伸ばして使う』“バレエに機能性と体感をプラスする”当日もお伝えしましたが、フェーズ1〜3の構造を全て思い浮かべてレッスンしなきゃいけないわけではありません。
そこそこでいいので、何がOKで何が弱いのか、あなた自身が把握しておくこと。
凸凹ではなく、ある程度平らにならすこと。
ウィークポイントを先に抑えること。
これでOKです。
頭でっかち、ストレスを抱える必要はありませんが、何を優先するのか、あなたの中で決断しておきましょう。
本当はアラベスクに限った話ではありませんが、アラベスクは比較的、指導者間で意見が分離している傾向にありますので、冒頭に解説を加えてお話しさせていただきました。
これは、バレエ業界的な傾向ですので、あなたがどうこうということではありません。
が、やはり状況を知っておかないと、レッスンを受けていて、意見が異なる教師のレッスンを受けたとき、対応に困ったり、何をしたらいいのか悩むことになります。
それぞれの言い分と背景があるわけですが、あなた自身が迷うことなく、しっかりと道を進めるよう、忘れないで欲しいと思っています。
とても大事な話でした。
カウント
音楽を音に分解し、音をカウントに表記し直し、カウントを分解し。
この作業をやっていきました。
この先には、1つのカウントの幅を分解する作業があり、ここまできて初めて「音楽性」うんぬんになってきます。
まずは、大きなカウントから取れるようにしましょう。
次に、小さなカウントへ。
当日行った4つの分類くらいまでは、できるようにしておいた方が、踊っていても楽しくなっていくと思います。
今回は【バレエの基本としてのカウント】を行いました。
レッスンで使う使わないは別として、取れるようにしておくことで、あなたの気持ちも動きに反映されるでしょうし、基本ですから、他の取り方にも応用することができます。
レッスンで出題されない場合は、リズムトレーニングとしてやってみるといいと思います。
今までは、どちらかだったと思います。(頭とは、シミュレーションを表す)
▶︎頭で理解できていない+体は動ける=できない
▶︎頭で理解できていない+体が動けない=できない
リズム取りのシミュレーションをしたこともないという場合もあるでしょうし、曖昧だったり、大雑把な場合がほとんどだと思います。
この場合、動きを体現できるだけのフィジカルや技術があってもなくても、カウントと動きは一致しません。
大人の場合、頭で理解できているか否かは、必須項目だからです。
何も考えず、気持ちで動いて身につくことはありません。
今回やってみて、次のいずれかに当てはまったのではないかと思います。
▶︎頭で理解できている+体が追いつかない=惜しい
▶︎頭で理解できている+体が追いつく=できる
早く動きたくても、それが可能となるフィジカルとテクニックがないと、カウントはずれてしまうわけですが、それでも、頭で思うカウントは取れているということがわかるはずです。
なんのためにフィジカルを強くし、テクニックをつけるのかの目標も定まりました。
こうしたことがとても大切なのです。
参考まずは、びくともせずにしっかり立つ
『2番ポジションを正しく』“立ち方とアンディオールの土台”今回、カウントということで、体の機能を特集したわけではありません。
その上で、JBPでは身体機能系の先生方からは、とても重要な内容として位置付けられています。
カウントが指定通りにとろうとすることで、可動域の拡大、筋力、コーディネーション能力などの向上が大きく見込まれるからです。
逆の言い方をすると、ここをスッポ抜かしてしまうと、体がどうこう言っても、活かす場がなくなってしまいます。
バレエレッスンに欠けやすい要素ではあるので、自主練などになってしまう場合もあるかとは思いますが、頭の片隅には入れておいて欲しいと多います。
例えば、必ずしもバレエ動作でなくても、指1本動かしてリズムとりをして見るだけでも違います。
通勤などの移動電車の中など、工夫してやってみるのはいかがでしょう?
短い曲なら1分かからず、リズム取りができます。
リズム取りが難しければ、ピアノ演奏の左手を聴くように意識するだけでもいいでしょう。
日々の生活の中に1分弱、取り入れられたら違ってくるかと思います。
11月の全てのプログラムが終了しました。
ご参加いただいた皆様、おつかれさまでした。
すでに次のWSをご予約いただいている方に関しては、先を見越して指導させていただいております。
1月スケジュールも発表になっています。
ベースが入ってきている方に関しては、来年から「大人の特性」をより濃くした内容に取り組んでまいります。
どうぞ、お楽しみに。
ありがとうございました♪
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