日頃のエクササイズやストレッチ。
バレエのためのメンテナンスとしてだけでなく、実際のバレエ動作でどのように役立つのか、どんな悩みに対応可能なのかを知ることは、モチベーションアップや実用性を加えることになります。
ここでは、出来るだけ専門用語を省き、わかりやすい言葉でお伝えしたいと思います。
寄りかかりを解決したい、股関節の調子がよくない
使用する教材
大人のバレエ 踊りやすくするためにカラダを整える[バレエ参考書]
前回の記事…こちら
引き続き11ページから13ページの内容ですが、今回は13ページを取り上げます。
前回は、「第5・第4ポジションが取りにくい」あるいは、クオリティを高めるために役立つ知識と、おすすめストレッチについてお話しました。
特に、第4ポジションは難しいですね。
「目安」を参考にして、ピルエット前でも「バシッ!」と取れるようにしたいですね。
③寄りかかりを解決したい、股関節の調子がよくない
大人が最も気をつけなければならない「寄りかかり」。
これが、一筋縄にはいきません。
まずは、「寄りかかり」が起きることでの悩みごとを整理してみましょう。
▶︎アンディオールしたくても「絶対に」出来ない。
▶︎股関節の可動が広がらない。
▶︎姿勢自体が悪い、アライメントが崩れている。
▶︎支持脚が引けてしまう。
▶︎股関節や膝、足首などの調子が悪くなりがち(ケガ含む)
あなたにも協力依頼!”普及ヲ望ム”
ちょっと、ざっと、出してみてもこれだけの悪影響を及ぼしているのに、自覚を持てないのが厄介です。
少しでも、寄りかかりが減ってくると、寄りかかっていることが気持ち悪くなるようですので、そこまでくれば、どんどんよくなるでしょう。
海外の先生の中には「寄りかかるのは、絶対にダメッ!!」と、かなり厳しく指摘することもあるようです。
そのくらい大事なことなのに、日本ではあまり認知されていない印象があります。
あなたの先生にも認知されるようになると、正しいバレエ指導を受けることができ、かつ、健康的なレッスンを受けることが出来るようになるかも知れません。
バレエとしての片脚
バレエを習いたての頃は、「しっかり片脚、しっかり両脚」これでいいんです。
なぜかというと、初心者対象の内容とは「バレエクラスだけど、バレエではなくバレエをするための準備に過ぎない」からです。
入門クラスというのは、「バレエの入門」と捉えがちですが、実際には「バレエをするための準備クラス」であって「バレエ」まで行きつきません。
それは、私たち現代人が失ったものを補充しなければならないからです。
片脚になるのも同じ。
▶︎両脚なのか、片脚なのか
▶︎どちらの足が床についているのか
当たり前のように感じますが、こうした感覚は繰り返し動くことで身につきます。
最初から、誰でもできるものかと言われたら、そうではありません。
また、片脚になること自体に慣れる必要もありますし、恐怖感を取ることも必要です。
初心者クラスで習うものが、バレエの立ち方ではなかったとしても、通過点としては必要なことなのです。
とはいえ、あくまで「慣れるため」であって、「しっかりと片脚に体重をかけて立つ」これは、バレエでの片脚の立ち方ではありません。
慣れてきたら早い段階で、バレエでの片脚の立ち方にステップアップしましょう。
カラダに現れる「不調」の原因
寄りかかりは、股関節や膝・足首をはじめとする体の不調の原因になっています。
普段の生活では、11ページに書かれていることを意識しましょう。
すでに痛みや不調など、何らかのトラブルが発生していたり、頻度が高い場合、支持側への寄りかかりが起きていると断言できます。
あなたの健康を守るためにも、寄りかかった立ち方は、早めに変えていきましょう。
一緒にやろう!
バレエでの片脚の立ち方とは、ざっくりいうと「両脚での体の位置を可能な限り保つ」です。
そのために「引き上げ」を必要とします。
乗っかってしまうなら、引き上げは必要ありませんね。
13ページの写真を見てみましょう。
3枚の写真、支持側の脇の下〜地面まで、真っ直ぐになっています。
まず、この状態を取れるようにしましょう。
さらには、足を持ったり、動かしたりしても真っ直ぐなままにします。
寄りかかると、支持側の骨盤が外側に逃げてしまい、体が「くの字」になってしまいます。
支持側のコシボネが、脇の下より外側に出ないように位置を調節しましょう。
膝を内側・外側へと動かしますが、特に「内側」へと動かす際、膝と一緒に骨盤も動いて寄りかかってしまいがち。
注意しながらストレッチしてみてください。
いかがでしたか?
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大人のバレエ 踊りやすくするためにカラダを整える[バレエ参考書]