意外に思うかもしれませんが、子供よりも大人のバレエレッスンの方が多様化しています。
そこには、意図的なものと、教師が無意識に行っているものが混在しています。
それゆえに、習う側が混乱してしまったり「あの先生は、この先生は」とジャッジをしてしまいがちです。
ここでは、あなたに知ってほしい2タイプのバレエレッスンについてお伝えします。
この記事を読んだら“ジャッジ“するより、それぞれのいいところを吸収して、良いとこ取りをしましょう。
バレエ教師の指導タイプを大きく2つに分けてみます。
- 今現在、教師自身がしていることを伝えるタイプ
- 今現在、教師自身がとっている方法ではないが、生徒の段階を判断したことを伝えるタイプ
どちらにも、レッスンを受けるメリットがあります。
子供を対象としたレッスンの場合は、明らかに②になりますが、大人を対象としたクラスでは①のクラスもたくさんあります。
普段と異なるタイプのクラスに出会ったときは、新たな体験として受け入れてみると、頭にも体にも良い緊張や変化をもたらすことができます。
ただ、知っておいてほしいことはあります
①と②のバランスがよければいいのかもしれませんが、なかなかそうもいきません。
ですので、具体的なメリットを知っておくと、あなたにとってプラスに働くバレエレッスンとして吸収することができます。
ちなみに、①は現役ダンサーや、指導というよりかは自分が体験してきたことを伝えたいという教師タイプに多い傾向があります。
②は、メソッドや“指導法“、カリキュラムなど、すでに決まっていることを「伝達」するスタイルにこだわりを持っている教師タイプに多い傾向があります。
①のタイプ
- 目指したい動きの形を知ることができる
- 自分より上手な人の考え方や発想などを知ることで、上手な人の行動に近づこうとすることができる
「上手になる」ということは、今の自分の行動ではないものに変えるということ。
あなたが今、やるべきことではないかもしれないけれど「いずれこれをやるんだ、目指すんだ」という項目も知ることができます。
気をつけたいこと
形や考え方は、大いに参考にするといいでしょう。
一方で、体の使い方や感覚的な言葉などには注意が必要です。
長い時間をかけてバレエ用に訓練してきた先生の体や感覚と、あなたの体や感覚は大きく異なります。
訓練をしていない体で同じ動かし方をしたり、感覚を近づけようとすると、間違った方法を身につけてしまったり、ケガなどを誘発してしまいます。
先生にとっての正解が
あなたにとっての正解ではありません。
ここでは、バレエ動作の形や形式、様式的なことを参考にすることが良いでしょう。
②のタイプ
- 生徒のレベルを考えて選択したものを提供してもらえる
- 具体的な課題を見つけやすい
あくまで教師の主観と選択によりますが、生徒のレベルに沿ったものを提案します。
そのため“先生のように訓練していないとできないこと“を指示されることは、まずありません。(体の使い方など)
つまり、運動不足や筋力不足のタイプに、教師と同じことを求めるようなことは、①と比べてグンと減ります。
また、ステップの練習などでも、段階にわけて練習することが多いので、現時点での目標を見つけやすいというメリットがあります。
気をつけたいこと
“現在取り組んでいる課題が完全にできてからでないと、次に進んではいけない“という固定概念が強いケースが多いことは、頭の片隅に入れておきましょう。
同じところばかりにとどまってしまうと、最終的に何をしたいのか、どんなフォルムをしたいのかを忘れてしまいがちです。
ゴールを見失ったまま走るということは、向かうべき場所がわからず、ただ、体を動かしているだけになってしまいます。
ここでは、①で知った最終的なフォルムや動きをイメージしながら、今の課題に取り組んでみるのがオススメです。
それぞれにメリットがあります。
一方で、ちょっと気をつけた方がいいことがあるのも事実。
とはいえ、それさえ押さえておけば「良いとこ取り」ができます。
そして、それが先生とあなたが気持ちよくレッスンできる術にもなりますし、どんなレッスンでもあなたの糧にする方法になります。
レッスンをジャッジせず、あなたの上達のために活かしてみましょう!
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普段受講しているクラスのタイプを把握して、活用方法を知ろう。