“大人のバレエ学校 相談室“
大人が抱えがちなバレエのお悩みについて、おニャーさんやJBP講師がお答えします!
ここではあえて概要のみにとどめ、気軽に読める量にしてあります。
また、オンラインテキストとの併用で、さらに理解を深める事ができます。
【リクエストボックスは、こちらから】
バレエで最も大切なこと、思い出してみよう
- 動きにメリハリがない
- ハッキリ動くように指摘される
- ボーッとしているように見えてしまう
- 見ている人がワクワク・ドキドキしない
- 動きがダラダラと一本調子
好きなダンサーの舞台を見るとき、映像を見る時。
ドキドキと胸が高鳴ることはありませんか?
もちろん「憧れの人」だからというのは要因にあるでしょうけれど、それだけではありません。
素晴らしいダンサーというのは、見る側をワクワク・ドキドキさせてくれます。
アンディオールが、つま先が、引き上げが…なんて考える間も与えません。
彼らのバレエテクニックは、正確で、ダイナミックで、エネルギーに満ち溢れています。
一方で、いかに「つま先を伸ばせるのか、いかにアンディオールできるのか」の競争をしているのではありません。
大人のバレエレッスンで注意すべきはここ。
なんのためのアンディオールやつま先伸ばすなのか。
バレエに求められるのは「調和」です。
つま先伸ばし大会、アンディオール大会から、この「調和」を理解できるようになると、グッと大人の踊りに近づけます。
これ絶対!動きのリズム、振り付けのリズム
バレエにおいて最も大事なことですので、どこかにメモしておきましょう。
バレエは【音楽があって、バレエ】であって、【バレエの振りがあって、音楽が伴奏】ではありません。
音楽を視覚化すること。
普段のレッスンでの大きな大きな最終目標はここになります。
それがあった上でのエモーショナルな項目です。
そのトレーニングがカウント。
まずは、ここから始めます。
- 指定されたカウントを守る
- 指定されたカウントの「間」をとる
この時に重要なこと。
- 指定されたカウント自体がどうこうという事ではなく
- 「指定通りに動ける」つまり
- 「自分のペースで動かない、相手のペースで動く」が重要。
大人に多い傾向は、何かを意識するあまり自分のペースで動いてしまうこと。
もう一度言いますが、音楽・カウントが優先です。
そして、この先に【バレエ特有のカウントパターンを身につける】が待っています。
バレエ特有のカウントパターン
苦手克服プロジェクト『カウント~概要から詳細へ』メイン・大きな動き・華やかな動きを目立たせる
踊りというのは、ただステップを並べただけではありません。
正しく動くことは、とても大切です。
ですが、それだけではバレエは成り立ちません。
そうしたことをセンターレッスンで学んでいきます。
時として、多少荒くなったとしても動きから発するエネルギーが必要な場合があります。
素晴らしいダンサーたちは、ここを心得ているのです。
- アンシェヌマンで「メイン」となって構成されている動き
- 「ポーズ」として分類されるもの
- 動きが大きいもの
- 華やかで目をひくステップ
- 観客が驚きそうな動作
こうしたバレエ動作に目が向くように動きましょう。
ポイントは3つ。
- フォルムの大きさ
- スピード
- 時間配分
華やかな「アラベスク」の作り方
大人のための『アラベスク作り方』「ギンギラギンにさりげなく」は、ありません
先ほどとは真逆になります。
メインではない動作は「さりげなく、控えめに、オシャレに」これ、鉄則です。
ここを「ギンギラギン」に大騒ぎしてしまうと、途端にバレエらしさを失います。
本来、控えめな動きなのに、なぜ「ギンギラギン」になってしまうのか。
- 余計な動きが多すぎる
- ポジションを守れていない
- 正しい体の動かし方ではない
- 悪い意味で反動を使いすぎ
- 動かしてはいけないところが動いている
大人に多いのはこの5項目。
「さりげなく、控えめに、オシャレに動く」とは、正しさの象徴でもあり、コントロールの賜物。
これが、バレエと他のダンスと最も異なる発想で、あらゆるダンサーがバレエを学ぶ理由です。
洗練された動きを
腕が大騒ぎしない、その秘密は手首にある
『腕と手首』美しいバレエの所作余計な変形をしないトレーニングをしよう
脚の寄せ方と『トルソースクエア』これらを体現するためには
バレエは体で表現するもの。
それには、材料を揃える必要があります。
とっても素晴らしい食材があっても、レシピを知らなければ料理にならない。
逆に、レシピを知っていても、材料がなければ料理は作れない。
当たり前のことですが忘れがちです。
- 新鮮な野菜、美味しいお水があっても、カレーの作り方が全くわからない。
- カレーの作り方は知っているけれど、材料が何もない。
- カレーを作れない
バレエも同じです。
- 動けるだけの体を持っているが、方法がわからない(間違っている・適切ではない)
- 最適な方法は知っているが、体の機能が足りず、方法に体が追いつかない
- どちらも望む動きにはならない
どちらも大切ですが、「とりあえずでも体の機能を揃えておけば、方法を知ったときにすぐ対応することはできる」ことを知っておきましょう。
材料を揃える
体の材料
体作りのワークショップ『大人の天敵 裏腿・お尻・二の腕』まとめ
「正しければいい、正しいことをしていれば、いつかできるようになる」
歪んだ発想を持ってしまうと、本当に「正しいこと」を見失ってしまいます。
バレエは、ただ体を動かし、ただ、ステップを並べているのではありません。
バレエであるということ。
しっかり忘れずにレッスンすることの先に「本当の正しい」が見えてきます。
次のレッスンでやってみることを決めよう♪
平日更新しているバレエブログでは、さらに詳しい知識の補充ができます。
そちらもぜひ、お読みください。