「バーで気をつけていたことが、センターになると上手くいかない」
こうした悩みを持つ方は、少なからず存在します。
自らの成長と、バレエに誠実に向き合うタイプに多い傾向です。
大人に知ってほしい【次のフェーズへの反映の仕方】について解説します。
このような流れのクラスがあるとしましょう。
- エクササイズやストレッチ
- バーレッスン
- センターレッスン
あなたは、①で学んだことを②へと「反映」させたい。
②で得たことを③へと反映させたい。
けれども、順番や方向、ステップのことなど気をつけることがたくさんあって、思うようにいかない。
まず、そうしたレッスンへの取り組みは素晴らしい。
一所懸命レッスンしているのが、よくわかります。
その上で、“あなたの想い“を形に表すためのヒントをお伝えしましょう。
それぞれに目的がある
エクササイズやストレッチ、バーレッスン、センターレッスン。
それぞれのフェーズには、それぞれの目的があります。
例えば、センターは「バーでやったことを、ただ手を離してできるのか」試しているのではありません。
同じように、エクササイズ系やバーでも「それぞれのフェーズでしか養えないこと=特色」があるのです。
あなたが悪いわけではありません
①→②→③ または ②→③ というレッスンの流れ。
課題を100%で持ち込もうとすると「それぞれの特色」を忘れてしまいがちです。
それぞれ特色が違いますから、上手く反映できないのは当たり前。決して、あなたが悪いわけではありません。
①から②に移行するときは、バレエ動作が加わります。
②から③に移行するときは、体の方向や移動の方向なども加わります。
もちろん、ここに音楽や順番といった要素も加わります。
反映させたいと思うことを100%で持ち込もうとすると、こうした特色をどうしても見失いやすくなるのです。
プレッシャーを解除しよう
次のフェーズに移るとき、例えば、エクササイズで取り組んだことをバーレッスンに活かそうとするとき、100%活かそうとする必要はありません。
実際には、10%程度の反映をするだけで、手一杯になるはずです。
エクササイズにはなかったバレエ動作や順番、音楽の関係を優先せねばなりません。
“100%できるようにがんばらなきゃ!“と思っていたなら、そのプレッシャーを解除しましょう。
教師の言葉を活用しよう
「反映」のように明確な課題があったり、先生からの提案に応えようとしているとき、順番やステップのことを考えていると、認識が薄くなったり、忘れてしまうことがあります。
これは、完全に忘れているのではありません。
その時、その瞬間に「優先順位」が変わっただけです。
先生の「声」に耳を傾けて
例えば「お腹」に気をつけてレッスンしているとき、ピルエットが出てきて「お腹の優先順位」が下がったとします。
そのとき、先生が「お腹!」と言ったら、あなたはすぐさま「お腹」を気をつけることでしょう。
それでいいんです。
先生の提案が聞こえたら、その提案を優先順位1位にすること。
先生は何度でも同じことを伝えることでしょう。
それは、こうして優先順位が下がったときに「思い出してもらうため」でもあります。
あなた1人で全てを抱え込まなくても大丈夫。先生の「声」をしっかり活用しましょう。
それぞれのフェーズでの特色を大切にしましょう。
優先順位が変わったときは、先生の声がけを活用しましょう。
付け根を折る:先生の意図を汲み取る
力まずに引き上げる
ファーストステップ♪
次のレッスンは、先生の「声」にいつも以上に耳を傾けよう。