ダンスジャンルによっては、隠してしまう場合もある鏡。
にもかかわらず、なぜバレエスタジオには大きな鏡があるのでしょう。
それは、【自分から発見するため・積極的にチェックするため】です。
見てもらうのを、言ってもらうのを「待つ」のではなく、自ら「取りに行く」
鏡の使い方は、レッスンそのものの有効性を左右します。
改めて、一緒に確認しましょう。
「やりがちなこと」から、卒業しよう
好ましい活用とはいえない、よく見かける活用方法。
- 鏡に映った姿に脚色してしまう
- 順番を誤魔化すためのツール
①自分のフォームをチェックするためではなく、「自分でうっとりするため」に鏡を利用してしまう。
ただ、楽しむだけのレッスンなのであれば、これもアリ。
そういう日を作って楽しむのも良いでしょう。
その上で、上達を目指すのクラスの場合は避けましょう。
決して、上達する鏡の使い方ではないからです。
②例えば、『順番を覚えようとしたけど、どうしても覚えられなかった』こうした場合に、周りの人の動きを鏡で見て動きを追うのはアリ。
そうではなく、順番を覚えようとしないことが常態化している。
いつも、鏡で人の動きを見て誤魔化している。
これは、問題。
順番を覚えなくてもいいように鏡があるのではありません。
フォームチェックのためです。
その上で、いつもと違うクラスや難しい順番の時などは、覚えようとした上で有効活用しましょう。
鏡を有効活用して、レッスンの有効性を上げよう!
当たり前なことほど忘れがち。
当たり前なことほど習わない。
当たり前なことほど知らない。
相手が大人だからこそ言いにくい、だから知れる機会も減る。
今からでも大丈夫、一緒に確認して、次のレッスンから心がけてみましょう。
鏡を見て、あなたの動きやポーズがどうなっているのかを確認しましょう。
「思ったのと違う!」が、いっぱいあるはずです。
- 思ったより腕の位置が低かった
- こんなに膝が曲がっていたんだ
- やっているつもりだったけど姿勢が悪い
もちろん、この逆もあるでしょう。
- 思ったよりポジション取れてる
- こんなにつま先が伸びてたんだ
- 想像以上に脚が上がってるな
よかったところは、素直に認めましょう。
その上で、想像に実際が追いついていない場合も、そのまま受け入れましょう。
これだけであなたの評価が決まるのではありません。
そのまま受け入れることが、最も効率よく上達する道です。
先生やあなたが目標とする人、上手な人の動きを観察しましょう。
あなたのポーズや動きと何が違いますか。
- つま先の位置が違う
- 骨盤の向きが違う
- 腕の高さが違う
ただ漠然と見ているだけでは違いを認識することはできません。
- 腕は?
- 頭は?
- 骨盤は?
- 脚は?
- つま先は?
自分自身に、具体的に問いかけましょう。
ブレイクダウンすることで、違いを発見しやすくなります。
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すごく苦手・キライから“まあまあ“へ:大人に効果的なアレルギー対策ステップ2でわかった、ステップ1でのあなたのポーズや動きとの違い。
その違いを埋めていく作業がステップ3です。
- つま先の位置が違うなら
- つま先が今よりどの方向にどのくらい移動すれば
- その差が埋められるのか
- 骨盤の向きが違うなら
- 今よりどの方向にどのくらい向ければ
- その差が埋められるのか
- 腕の高さが違うなら
- 今よりどの方向にどのくらい上げれば(下げれば)
- その差が埋められるのか
鏡を見て調整してみましょう。
まとめ
鏡を見過ぎるのも問題ですが、活用できていないのも問題です。
なぜなら、鏡を意識しないと「胸と顔が常に同じ方向を向いてしまう」という別の悪習慣をつけてしまうから。
有効活用して、バレエ上達に役立てましょう!