アンディオールという指導言語は、実にさまざまな意味を含んでいます。
代表的な “脚のアンディオール” だけでも、あれとこれとどれと…複数の要素をまとめて “脚のアンディオール” と呼んでいます。
この記事では、脚のアンディオールの方程式として存在するセオリーについてわかりやすく解説します。
方程式は、バレエという観点とカラダという観点からのものですので、基礎として絶対的なものになります。
脚のアンディオールと言えば、わかりやすいところで何と言っても “脚を外向きにすること” が大きな仕事です。バレエは常に脚(足)を外向きにします。
とはいえ、なんでもいいから脚を外向きにすればいいというものではなく、順序と条件が存在します。その条件の1つが【脚を前に押し出す】ことです。
【動作脚アンディオール方程式は、こちらでお読みください】
支持脚の方程
太腿を前に押し出すことで、脚が外向きにしやすくなります。これは、股関節の構造上のことですので、メソッドやスタイルに関係なく、バレエをするのであれば、必ず取り入れましょう。
次の5ステップをやってみましょう。
- 第1ポジションに立ちます。
- カカトから脚の付け根までをピッタリとくっつけ、隙間をなくします。
- 内くるぶしから手指5本分上の横ラインを前に押し出します。
- 太腿を上下半分に区切った横ラインを前に押し出します。
- もう一度、姿勢を確認しましょう。
- 方程式 脚を前に押し出す+脚を外向きにする
【アンディオールについては、こちらもお読みください】
とても多い引き込み
脚のアンディオールで最も多い誤りが、脚を引き込んでしまうこと。「支持脚を引かないで!」という言葉を耳にしたこともあるのではないでしょうか。
脚を引き込んでしまうと、骨盤が前に倒れ、お腹が抜け、背中が反っているかのように胸を突き出してしまいます。この状態で、いくら脚を回してもアンディオールにはなりません。
正しい姿勢をとりましょう。
支持脚を前に押し出すことで、股関節の可動を確保できます。
【アンディオールする姿勢については、こちらもお読みください】
【脚の引き込みについては、こちらをお読みください】
体感ほどアテにならないものはありません。感覚は日々変わりますので、客観的な目安にはできません。
客観的な目安は、体を側方からみたときに【脚全体が垂直になっていること】です。大抵は、後ろに引いています。5ステップが適切にできていれば、脚は垂直に立ちます。
また、他のポジションや片足になったときも同様です。こちらも、合わせて確認しておくとベリーベターです。
バレエは見た目が大事だということを、忘れてはならないね!
脚のアンディオールを構成する要素の1つが【脚を前に押し出す】こと。脚を外向きにしやすくします。
あなたが外向きにできるところまでしっかり開けるように、股関節への負荷を軽減し、関節を守るために、目安を参考にしっかりと前に押し出しましょう。
- アンディオールとは、複合性の高い指導言語です。
- アンディオールには、さまざまなアンディオールがあります。
- 脚のアンディオールには、外向きにするための要素が含まれています。
- 脚は床に対して垂直になるまでしっかりと前に押し出しましょう。
ファーストステップ♪
支持脚がアンディオールしたところをイメージしてみよう。
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!